化学推進のひとつである固体推進は一番歴史が長いロケットエンジンです。宇宙開発用ロケットやミサイルなどにたくさん使われていますが、その燃焼メカニズムには不明な点が数多くあります。本分野では推進薬の種類、温度、圧力や形状を変えながら燃焼させ、その特性や燃焼の安定・不安定を見極め、よりよい性能を持ったロケットエンジンや新しいロケットエンジンにするための研究を行っています。

(左図:固体ロケットエンジンの燃焼実験)
大推力発生に適した化学推進の実験を行うためには、たとえ小型エンジンであっても、万が一の場合に事故を起こさないような安全な実験施設が必要です。本分野では、他大学にはない、専用の燃焼試験施設を備えています。航空宇宙工学科に配属された全学生はこの施設で燃焼実験を行います。体で響きを感じながら防爆ガラスを通して間近で見る体験は、将来の自衛官である学生には貴重です。

(左図:ロケットエンジン燃焼試験設備)
情報収集衛星、気象衛星、通信衛星が国防に貢献していることからわかるように、自衛隊にとっても宇宙利用の必要性は高まっています。これらの衛星には姿勢制御や軌道変換を行うためのロケットエンジンが必要ですが、宇宙では推進剤を補給できないので、推進剤を節約できるイオンエンジンやアークジェットなどの電気推進が有用です。本分野ではこれらのエンジンと併せ、次世代推進も研究しています。

(右図:1cm級小型イオンエンジン)
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