先端学術推進機構に属し

教養教育の企画・運営を行っています

教養教育センターについて

教養教育センターでは,学生が広い視野を開き,科学的な思考力を養い,豊かな人間性をつちかうことができるように,教育の一端を担っています。 このような教育を行っていくために,基礎教育部門,国際教育部門,学際教育部門,リーダーシップ教育部門,リテラシー教育部門の5部門で構成されており,各部門が独立して時には連携して活動しています。 各部門は,各種の案件を審議するため,各部門・各学群の教職員からなる各部会によって運営されています。
教養教育センターが担っている業務内容としては,人社系および理工系に展開されている教養教育科目,教育プログラム,TOEIC関連教育,課外講演,基礎ゼミナール等の企画/管理/運営などがあります。 このような教養教育等の企画・立案並びに改善を通した教育理念を具現化するため,各部門長等で構成される運営委員会が設置されています。
教養教育センター長  教 授 浅野 敦志

教育プログラムとは

人社系3学科、理工系11学科による専門教育以外に、人社系・理工系にまたがり、 学科・学群を横断する柔軟な履修を可能とする新たな教育プログラムが2012年度からスタートしました。 各学科に設置されている授業科目を有機的かつ文理を交差してリンクさせ、防衛大学校の特徴ある専門分野を集結させた新たな領域の教育プログラムです。
現在の教育プログラムは、4種類からなる学際教育プログラム(

危機管理プログラム


公共政策学科・国際関係学科の学生対象


21世紀の現代にあっては、安全保障環境の不確実性、不透明性、自衛隊の任務の地理的、 機能的な拡大等が加速度的に進行しています。こうした事態への対応力を高めるため、 危機の予測、回避、対処、再発防止に関する危機管理学と、 それを技術的に支える方法論について学習します。

安全科学プログラム


各学科毎に展開する全学生対象


防衛・防災システムが非常事態において正しく機能するためには、 システム全体が健全な状態に保たれていなくてはなりません。 そこで、従来の自然科学、工学、人文社会学や身体運動の科学といった枠を超え、 非常事態という特殊かつ極限的な環境において、人間を含めた組織、機能の安全を保証するための 総合的な科学技術体系を構築するための基礎について学びます。

生命科学プログラム


応用化学科の学生対象


近代科学の発展は、他方で危険な微生物や化学物質による安全保障上の新たな脅威をもたらしています。 こうした生命環境の変化に対応し、生物・科学兵器対処や、汚染の除去といった自衛隊に新たに求められる 任務遂行に必要な、生命科学等に関する基本知識と生命科学分野における課題を化学の基礎に基づいて理解し 解決するための基礎を学びます。

領域横断(宇宙・サイバー・電磁波)プログラム


全学生対象


かつて安全保障環境は「見える」こと、そして「対象物」であることが重要であった。 21世紀においては加えて「見えない」領域、「非対称」な領域へも拡大深化していくことが求められている。 従来の陸・海・空という領域を拡大し宇宙を、そしてサイバー、電磁波といった 「目に見えない非対称な領域」に対する知見を得る基礎について学ぶ。

)と、「

国際教育プログラム


全学生対象


自衛隊活動の国際化に対応して、多文化理解や国際的な素養そしてコミュニケーション能力を 集中的に習得する。具体的には、様々な国々の文化、国際情勢、会話を重視した 外国語の基礎知識、そしてインターネットとともに発達した新しいメディアによる多様な国際的な コミュニケーションの可能性などを学ぶ。

」から構成されています。学生は、既存の14学科のいずれかを専攻しながら、学科の枠を越えて設けられた新たな領域を体系的に履修することで、学際的な視点から専門知識の修得と総合的な問題解決能力を高めることを目的としています。 これらのプログラムを履修する学生は、プログラムごとに指定された講義科目群の中から必要な授業科目を、2年から4年次の3年間継続して履修します。 なお、安全科学プログラムについては、各学科別に履修科目を指定したコースが設定されています。
本科教育課程の履修要覧に記載された各プログラムの修了基準を満たした学生には、プログラム修了証が授与されます。 各プログラムの成績優秀者は、学科褒賞等授与式において防衛大学校長より修了証書が授与されます。