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  ゲノム生物学研究室では,正常な生体機能およびその破綻による疾患の機能解析に基づいて、バイオテロや新興感染症への対処研究および癌転移の分子メカニズムの研究に取り組んでいます。特に正常細胞にはない癌細胞の特性である足場非依存性に注目し,その機能に関わる候補因子群を複数同定しています。将来的には、新規の癌転移治療法を開発することを目指しています。


研究例1:癌浸潤の分子メカニズムに関する研究

  癌は転移を起こすため、治療が困難な病気の一つとして知られています。当研究室では、癌転移機構の解明に焦点を当て、研究を進めています。特に、癌転移に重要な働きをする足場非依存性能という正常細胞には無い特性について、当研究室で同定した因子の制御機構の解析および下流因子の同定と機能解析を進めており、新規の癌転移治療法の開発基盤を確立することを目指しています。

研究例2:新興感染症および生物・化学テロ防御対策のための基盤研究

  世界的な脅威となったエボラ出血熱や国内におけるデング熱発生等の感染症対策および、生物・化学テロ対策の重要性は日増しに増加しています。当研究室では、ウイルスの感染機序や生物・化学テロ関連因子の作用機序の探索から、これらの予防策と事象発生時の直接対処法の確立を目指した研究を進めています。