高分子化学 研究室教員紹介のページ ⇒

  高分子化学分野では,様々な重合反応を経て生成した高分子が,種々の成形法によって形を変え,熱や光などにより分解し,その分解生成物が新たな高分子材料になるといった一連のポリマーライフサイクルにおける化学的・物理的現象の未知なる部分を明らかにすることを基軸として教育研究を推進しています。


研究例1:テレケリック分子を用いた配位高分子の形成

低温まで柔軟性に優れる無機系高分子を母体とした高分子マトリックスの合成と,その熱分析を中心に研究を行います。

研究例2:液中静電紡糸法を用いた高分子繊維の成形

高分子を溶媒にとかした溶媒に電場をかけると,帯電した高分子が対極に向かって高速で飛び出します。このとき、直径が1千万分の1メートル程度の高分子繊維が得られます。これを液体中で行うと・・・

研究例2:高分子の熱分解反応における速度論的挙動の検討

高分子の熱分解反応は,主鎖の切断による低分子量化の繰り返しにより最終的に揮発物質になる主鎖切断型,分解と同時に架橋や環化など他の反応を起こして炭化する主鎖非切断型などの様々な機構が入り混じった複雑な反応です。熱重量測定などの種々の熱分析を用いて,高分子の熱分解メカニズムなどのより詳細な速度論的挙動を明らかにしています。