防衛大学校 通信工学科

通信材料工学講座

担当教官

研究内容

通信材料工学講座では、将来の通信技術を担う材料・素材の研究・開発を行っております。

例えば、それなりに普及しつつある高速道路のETC (Electronic Toll Collection: 自動料金収受システム) 。本講座ではこのETCをちゃんとエラーなく動作させるのに不可欠なマイクロ波用電波吸収体の開発を行っています。

実際、電波吸収体がないと、乱反射した電波が原因でエラーが頻発してしまいます。こういった電波の反射を防ぐために、料金所の屋根や柱、料金所近くの大きな構造物に電波吸収体が設置されています。当講座が開発した誘電体・磁性体複合体による電波吸収体も、実際に日本の高速道路の一部で使われております。

最近では、電波吸収体は、漏曳電波による盗聴を防止する目的にも使われるようになってきており、セキュリティーという点においても非常に注目されております。

このように、世の中に求められている特性を有する材料を開発・設計するということは、工学(もの作り)における大きく重要な柱の一つです。

本講座では、特に通信技術という観点から誘電材料を中心とした材料研究開発に取り組んでおります。