防衛大学校 通信工学科

レーダー信号処理工学講座

担当教官

研究内容

太平洋戦争は「レーダで負けた」と言われています。米軍のレーダは300kmも遠方の日本のゼロ戦闘機の大群を、高度、数まで把握して上空で待ち伏せして全滅させています。当時の日本軍のレーダは人間の眼で見える範囲しか目標物(ターゲット)を検出できませんでした。

このように、レーダは自衛隊で非常に重要です。敵の艦隊、戦闘機、ミサイルを発見して、攻撃するためにレーダは自衛隊で不可欠なものとなっています。

レーダは人間の眼で見えない、はるか遠くに離れたターゲットでもすばやく検出して、位置、速度を求めることができます。更に、暗夜、霧、もや、雨、雲、スモッグ等にあまり影響なく検出することができます。

実際のレーダ観測においては、海面からの反射、地表面からの反射、雨雲からの反射等の雑音(クラッタ)が問題となります。

本講座は、こういったクラッタの中に埋もれているターゲットを検出することを目的とした信号処理の研究を行っています。

最近では、従来のものと比べてより多くの雑音を取り除き、ターゲットの形状までもはっきりと捉えることができます。レーダに興味のある学生は是非通信工学科にきて下さい。