令和2年度統率・戦史教育室研究発表会
2021/3/16
防衛大学校防衛学館
令和3年3月16日、統率・戦史教育室では教官の専門性の深化と教育の質的向上を目的に教官研究成果発表会を実施しました。 5名の教官がそれぞれの専門分野において研究成果を報告し、他の教育室や総合安全保障研究科からの聴講者から多くの質問やコメントなどあり、活発な学術的議論が行われました。
時程及び発表者
1310~1345 矢動丸敦3等陸佐「セキュリティ・リソースの制約を考慮した施設警備モデル」 施設の警備、特に監視を行う上で最小人員の配置パターンをゲー ム理論と数理モデルを使って均衡解(ナッシュ均衡)を解析し、 検証した成果について報告。
1425~1500 高橋哲一郎2等海佐
「明治初期の海軍志願兵と地域の関係」 日本海軍の創設以降、海軍兵員の募集はどのように進められたの か。国民意識の変化や地域社会と海軍との関係も視野に入れた研
究成果を報告。
1500~1535 相澤輝明准教授
「戦後安保史(自衛隊史)研究の課題―史料保存と行政文書管理 の関係から―」 戦後の自衛隊史の研究上の課題として行政文書の管理体制、個人 保有の日誌などの資料価値を見直し、歴史的な政策評価や研究が
行える体制の必要性を指摘し、解決すべき問題を整理して報告。
1535~1610 五十嵐隆幸3等陸佐
「目指せ!査読付きジャーナル掲載―「ミリタリー・メソッド」の 紹介―」 研究を進めるうえで、学会発表や査読論文の掲載までのプロセス について紹介・普及。
司会・進行 2等陸佐 浦上法久
発表会講評 統率・戦史教育室長1等陸佐 貴島康二