電気電子工学科の教育の流れ

2学年対話を重視。無理なく確実に基礎科目を習得

電気電子工学の重要な基礎科目である基礎電気磁気学、電気磁気学、基礎電気回路、 電気回路、電気数学、電子理論を学びます。特に、根幹科目である基礎電磁気学 と基礎電気回路では、1年次に物理学を苦手としていた学生でも理解が容易なように、 懇切かつ丁寧な授業を実施します。さらに、理解の促進と知識の定着、また3年次 以降の専門科目や、応用例と関連付けた演習授業が設けられています。つまり、教 官と学生の交流を重視しつつ、目標を持ちながら授業時間内に確実に理解できる配 慮がなされています。

 暗記偏重の詰め込み教育ではなく、学生が授業に積極的に参加し、修学意欲を向 上させることを重視した教育内容(特に卒業研究の方向性と関連付けた授業展開) ですから、きっと今までにない、学ぶ喜びを得ることができるでしょう。

3学年実験と関連づけた応用科目の修得

電気計測、コンピュータ基礎、電子物性、制御工学T、電子回路T、電気機器、電気エネルギ ー工学といった、基礎科目から固体電子工 学、電子デバイス、電子回路U、無線機器、電気電子英語演習、 コンピュータ応用、光エレクトロニクスなど工学的な応用への架け 橋となる、重要な科目を履修します。

 履修した内容の基礎を、物理システムと対応して理解するために 電気電子実験Tが、また工学的応用と関連付けて理解するために電 気電子実験Uが開設されています。ここでは、学生と教官の十分な 対話の下、無理なく、しかも楽しく実験が実施できるよう配慮され ています。卒業研究の具体的なテーマ説明等が若手教官による機会 教育を通じて実施されます。また、各種資格取得に合わせた必要科 目もこの学年から選択可能になっているので、より具体的な目標を しっかりと持った形で学ぶことができます。工場見学など企業見学 を通じて最先端技術に触れる機会もこの時期から設けられています。

4学年充実した卒業研究

4年間の総決算である卒業研究を行います。各研究 室に配属されて、電気電子工学分野の先端的研究を1 年間行い、卒業論文をまとめ上げます。明るい雰囲気 の研究室で、懇切丁寧な指導を受けながら、充実した 卒業研究ができ、さらに問題解決能力や、電気電子工 学の幅広い素養が身に付きます。

 また、制御工学U、電気電子英語ゼミ、システム工学、機体エレクトロニクス、 電波工学、通信システム、電波法など、より専門性の高い科目を選択することも できます。

 卒業後の進路指導、任官後の陸・海・空自衛隊にお ける職種や職域の紹介、理工学研究科前期課程・後期 課程、国内外の大学院における修士号や博士号取得の ための、研修制度の紹介等も実施されます。



Department of Electrical and Electronic Engineering, National Defense Academy