電気電子工学科 Q & A

Q1
電気電子工学を専攻すると、将来どんな職域で活躍できますか。
A1
電気電子工学は、陸、海、空各自衛隊の装備のハイテク化を支えている技術の基本となる分野です。このことは、私たちの身辺にあるパソコンや携帯電話などがIC(集積回路)技術を中心とした電気電子工学の進歩によるものであることからも容易にわかると思います。
電気電子工学の知識は、第一線部隊での戦車・艦船・航空機などの運用、装備品の整備や補給業務、装備品の開発や技術試験などの様々な分野で今や必須のものとなっています。
電気電子工学を専攻すれば、陸、海、空を問わず、広範な職域の重要な分野で将来十分に活躍することが期待できます。


Q2
電気電子工学を専攻したいのですが、授業が難しそうなので心配です。
A2
電気電子工学の基礎となる科目は、電気磁気学と電気回路です。電気電子工学科では、物理が苦手な学生に対してもこれらの科目のイメージがつかみ易いよう懇切丁寧に授業を進めていきますので、苦手意識は必ずや払拭されるでしょう。
電気磁気学と電気回路に対しては講義と同じ時間数の演習が用意されていますので、具体的な問題を通して理解を深めることができます。
また、授業で習ったことは3年次の実験で器材に直接触れながら体得することもできます。物理(とくに電気磁気学)は苦手などと心配するには及びません。電気電子工学を勉強したいという気さえあれば十分です。後は教官が引き受けます。


Q3
将来は大学院にもいきたいと思っています。大学院への進学は可能ですか。
A3
防衛大学校には大学院設置基準に準拠した研究科があります。
この研究科には前期課程と後期課程があり、それぞれの課程で修士と博士の学位を取得することが可能です。
研究科の前期課程には本科を卒業してから3年後に入学することができます。電気電子工学系出身の数多くの先輩がこれまでに修士の学位を取得しています。
また、東京工業大学や筑波大学などの国内大学院や米国の有名大学院などで博士号を取得した先輩も数多くおります。


Q4
卒研の指導教官や研究室はいつごろ決まるのですか。
A4
3年次に各研究室の説明を行ない、学生自身の希望を基にして研究室が決定され、4年生になると同時にその研究室に配属されます。
学生は自分の選んだ研究室で1年間卒業研究を行い、卒研発表会での発表を経て卒業ということになります。
電気電子工学科では各研究室への出入りは自由ですので、授業などで気に入った教官がいましたら、早めに研究室を訪問し、その雰囲気を感じとっていただいても結構です。


Q5
卒業研究はどのように行われるのですか。
A5
卒業研究は、自分のペースで進めていくという点で、他の授業とは異なります。学生自身が計画を立て、研究に取り組んでいかなければなりません。
電気電子工学科では学生の自主性を重視していますので、気軽に研究室に顔を出し、教官と対話しながら自分のペースで卒研を進めていけばよいと思います。教官は学生の理解を確めながら指導しますので、心配は無用です。皆さんの先輩は校友会の活動と卒業研究を両立させながら、立派な成果を挙げています。卒研が終わる頃には、将来あらゆる場面で必要とされる問題解決能力の基礎が身についていることを実感できることと思います。


Q6
電気電子工学科では教官と学生の交流はどのような具合ですか。
A6
電気電子工学科では、学生との交流を深めるため、懇親会やスポーツリクリエーションなどの機会をできるだけ多くもつようにしています。こんな時には、授業では気難しそうな教官も親しみやすい意外な一面を見せてくれるので、学生との間の壁もとれて信頼関係が強まり、その結果は授業や卒研にも反映されてきます。
また、将来に不安を抱える学生には、制服の指導教官とは違った立場で、親身になって相談に乗りますので、学生も将来の目標が明確になり勉強にも熱が入ると思います。電気電子工学科の教官一同は、学生を“評価する”のではなく、“どのように伸ばすか”に主眼を置いた教育を心がけています。




Department of Electrical and Electronic Engineering, National Defense Academy