卒業生からのメッセージ

再び学んだ2年間

 
 エンフラクワ・ムンフザヤ モンゴル陸軍中尉 第20期卒業 (国際安全保障コース)

防衛大学校総合安全保障研究科前期(安保研)第20期を代表して皆様に対して安保研卒業生からのメッセージを送ります。

モンゴル国家国防大学校の理工学の学生だった私は、日本の防衛大学校に入校して1年間に渡って学んだ日本語能力が不十分であると言う要因で人文・社会科学(国際関係学科) を専攻することになりました。防衛大学校本科の4年間を繰り返して見ると日本語能力の向上に懸命に努め、さらに国際情勢の変容、その中で国と国との関係(国際関係)を少しでも理解しようと努力し、この分野について興味を持ち始めた時期でもありました。この4年間に同学科の国際関係の専門、(各地域安全保障分野の担当)の優れた教官の教育を受け、本科を無事に卒業することができた私は、卒業3年後に再び小原台に戻って来ました。それが安保研への入校であり、殆ど3佐及び2佐の大先輩らの皆さんと一緒に勉強をし、先輩の皆さんから様々な場面を見習って貴重な時間を過ごすことができました。

安保研第20期の皆さんは、それぞれ自分なりの目的を持って勉学に励んだと思いますが、私にとって安保研で過ごした2年間は授業、課題、そして修士論文の執筆に追われながら国際関係及び国際情勢について充実したアカデミックな教育を再度受けるチャンスであり、教育面から言うと満足感を得た自己投資の2年間でした。このような充実したアカデミックな教育を受ける機会を与えてくれた国及び日本国への恩返しとして安保研で得た成果を発揮するために私は、これからモンゴルと日本との関係、特に両国の防衛関係において掛け橋となる一人の人材を目指して様々な場面で再びチャレンジし続けて行きたいと思います。

本研究科の2年間においては、担当教官を始めとする先生方々の適切なご指導や優秀な同期からの様々なご指摘があったからこそ無事に修士論文を完成させ、本研究科課程を卒業することができました。また、在学中に尽力してきたその修学の収穫として私の修士論文は山崎学生奨励賞に推薦され、モンゴル留学生として初めての同賞受賞者になることができ、光栄に実感しております。

最後に、お世話になった担当指導教官である久保田准教授をはじめ、総合安全保障研究科・国際関係学科の教官の方々、そして同期及び研究科の各職員の方々に対して心から感謝を申し上げると共に、安保研第20期を代表して防衛大学校総合安全保障研究科の益々のご発展を祈念いたします。

 




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