「ポセイドンアドベンチャー」 1972年製作 監督:ロナルド・ニーム 主演:ジーン・ハックマン
杉原晃史氏(ワーナーブラザーズテレビジョン日本代表)を講師にむかえてこの度は、第3回「映画を考える」の特別講師として杉原氏をお招きしました。
杉原氏は、田中浩司教官の大学同期の方であり、現在ワーナーブラザーズテレビジョン日本代表としてご活躍中であります。
学生時代には600本もの映画を見たとか。落語がお好きということもあってか、独特のトークを展開してくれました。杉原さんが紹介してくれた映画は「ポセイドンアドベンチャー」です。
「ポセイドンアドベンチャー」という映画は「タワーリングインフェルノ」「大空港」に並ぶパニック映画の大御所です。
パニック映画、すなわちそれは、極限状態に置かれた人たちの人間模様を描いた映画です。映画では、ジーン・ハックマン演じるスコット牧師が「アメリカ的道徳理想」を語ります。
杉原氏曰く、「アメリカという国は、何でもありの多少荒廃した感じがありますが、映画の中ではしっかりと理想を語ります。道徳をしっかり持っているのです。」
なるほど、スコット牧師は、神は自ら助くる者を助ける思想の持ち主です。
そんな彼は極限状態にも、己の信念のもと行動し、活路を見出します。では、そろそろ映画について見ていきましょう。
ポセイドンアドベンチャー
「大津波が発生し、豪華客船ポセイドン号が一瞬のうちに転覆。生か死か、今決死の脱出劇が始まる...。スリルとサスペンス、そして極限状態の中の人間愛と生命の尊厳を訴える感動作。大津波によって豪華客船が転覆!生か死か、決死の脱出劇がいま始まる!オスカー受賞の見事な特撮で描くパニック・スペクタクル超大作!」
ネットからのパクリですけど、ストーリーはこんな感じでした。
真直ぐで小細工の少ない映画です。
しっかりと練りこまれた、安心して見られるストーリー。
ゆっくりとしたテンポの中、要所、要所ではきっちりとスリルを与えてくれる無理の少ない演出。
映画を支える俳優陣の豪華さ。
「サイコ」なんかに見られる、王道の面白みがありました。
確かに、撮影技術等は現代の映画に劣ります。
船内ホールのワンシーンでは画面は揺れども、グラスの水は揺れません。
しかし、杉原氏が言われたようにストーリーが強いと、映画も面白くなるのです。個人的には、爆音と共にストーリーも吹き飛ばしてくれるアクションは好きです。
奇抜さを狙ったインディーズ系の映画も、それはそれでいいです。
しかし、時には「これぞハリウッド」、「これぞエンターテイメント」という映画を見るのもなかなか感慨深いものでしょう。
「ポセイドンアドベンチャー」は「これぞ沈没系パニック映画」という力作でした。
ジーン・ハックマンも渋くてよかったです。「上に上がれば何があるというの」
「命があります」いけ好かない台詞です。
でも、海の藻屑になりそうになったら言ってみてもいいような気がします。よかったら、一度見てみてください。特外とっても、やることナイ人には御勧めです。