
6月8日から20日までの2週間、フランスに派遣学生として行ってきました。
フランスでは、士官学校は陸・海・空の3つに分かれており、私が行ってきたのはその中でも、 ECOLE NAVALE(エコール ナーヴァル)という海軍士官学校です。
日本とフランスの士官学校の最も大きな違いというのは、日本では高校を卒業した後1つの大学としてこの学校を選択肢に入れるのに対して、あちらでは、高校を卒業した後、まず、グランゼコールという優秀な人しか入ることのできない学校を2年間経験し、そのあとで1つの職業として士官学校を選んでいる点です。だから、というわけではないのかもしれませんが、ECOLE NAVALEの学生は自主自立心がとても強く、一緒に訓練していて「ほんとに1年生なのかなぁ」と思うことが多々ありました。彼らは1年間みっちり訓練した後、2年生からはもう階級がついていくそうです。
<日本> <フランス> 防衛大学4年間 一般大学4年間 士官学校3年間 その他の大学3年間 グランゼコール2年間 高校 高校 ただし、学年間の交流は全くなく、同じ学生舎に住んでいても2年生と会うことはほとんど皆無でした。1日のタイム・テーブルというものも全くなく、授業が始まるまでに教室に行き、夕方5時を過ぎたら外出自由、もちろん特外ありで、という感じでした(ただし1年生は月・火曜日は外出禁止)。移動方法は、学校の周りには電車もバスも何もないので、みんなが車を持っていました。私たちも、学校のあるブレストという地域の観光にたくさん連れて行ってもらったのですが、まず右側通行なのに違和感を覚えて、さらにフランスでは普通に山道なのに道路標識の速度表示が7〜80キロで、たまに100キロとかあったりしてびっくりしました。でもあっちの学生は余裕で120キロを越えて運転していましたね。。。
で、私たちがそのECOLE NAVALEでやらせてもらった訓練は、陸軍士官学校が近くにあるということで、陸軍士官学校のOfficerたちを呼んで、その人たちからの攻撃を避けながら(でも戦闘がはじまったらすごく大規模!派手!!)の3夜4日という、海上要員の私には想像も出来なかった訓練をさせてもらえました(ほんと勘弁ってかんじですけど、、)。でもこれはきつかったですけど、おかげで同じチームのフランス人とは相当仲良くなれて、休憩時間とかにはめちゃおもしろい話とかをしてくれて、かなり楽しかったです。フランスでは海軍でも職種としてGround Officerというものがあって、日本では陸上要員しかやらないような訓練も定期的にやっているということでした。フランスの士官候補生は強い!!!
私は今まで、フランス人と聞くと、控えめでおとなしそうなイメージを持っていたのですが、ECOLE NAVALEの学生たちから受けた印象は全く反対で、訓練中とかも歩いている時は無言かお互いに指示を出し合っているだけなのに、休憩時間となると黙っていた鬱憤を晴らすかのように、もうしゃべりまくってしゃべりまくって、すごくうるさいものでした。訓練が終わって普通に学校で生活している時も、廊下で合うと絶対といえるほど話しかけていたし、食堂とかでもみんなが私たちに「Bonjour」と言ってくれて相当うれしかったです。それに比べると、ここでは他の国から派遣学生が来ていても、エスコート学生以外はほとんど話しかける機会を持っていないという事が悲しく感じられました。ほんと、誰も知っている人のいない国では、たとえ言葉が通じなくても挨拶だけでも、話しかけてくれるとうれしいものですね。
あとの訓練としては、ジャンヌダルクとジョージ・リーグという艦艇の見学でした。艦艇自体は日本のものと大体同じだなぁという印象を受けました。
フランス海軍への派遣は今回が初めてだったということで何もわからないまま行かせてもらいましたが、行かなかったら絶対経験できないだろうという経験をたくさんさせてもらいました。きっと一生に一度だろうなぁと思うような貴重な経験でした。
☆――ECOLE NAVALEの学生の大まかな年間計画(たぶん)――☆
9月・・・入学
9月&12月・・・2週間ずつ船で航海(近海)
4月・・・船でアイルランド往復(1週間)
7月・・・船でロシア往復(2週間)
※ その他の期間は今回私たちがやらせてもらったようなトレーニングや勉強
6月・・・卒業さいごに。
「フランスどうだった?」って聞く人に一言!
恐い−−−!!!ほんとパリはきれいな反面犯罪の多いとこです。女の子(←?)2人で行くにはかなり恐いとこでした。あとはやっぱり訓練が厳しかったかな。まぁ私たちでも何とかなったからやってみれば何とかなるのでしょうが。。つくづく日本は平和だなぁと思います。
でももちろん恐いばかりじゃなくて、いいとこもたくさんあります。フランスは日本の東京タワーみたいにせっかくのシンボルをビルで囲んでしまうようなことはしていません。ルーブル美術館からコンコルド広場を抜けてシャンゼリゼ大通りがまっすぐに凱旋門まで続いていて、ルーブルのピラミッドから凱旋門が見える光景にはやばい感動しました!ほんと街設計まで芸術だなぁと思います。あと、やっぱりご飯はパンばっかりです。米はたまにありますが高いしまずいです。でもパンはほんとおいしいです!!ホテルやカフェ、飛行機の中でも頼まなくてもいっぱい出てくるし種類も多い。それにカフェ(コーヒー、ココア、紅茶など)の時間も絶対大事にしています。びっくりしたことに艦艇の中にもカフェ用の施設がありました・・・。なんかカフェの時間がみんなの団欒の時間ってかんじですね。うらやましかったです!なんだかんだですばらしき体験でした。でもこんな短い文章では伝えたいことも全然伝えきれません。フランス海軍やフランス自体について興味のある人はぜひぜひ直接お話ししに来て下さい。伝えられるだけのことはお伝えしたいと思います。最後に、私に派遣学生としてフランスに行ける機会を与えてくださった方々に感謝して派遣報告を終了します。読んでくださった方、ありがとうございました。