平成15年度米陸軍主催国際情勢会議
SCUSA派遣成果報告


ウェストポイントの副校長に記念品贈呈


  期間は平成15年11月18日から24日の約1週間。 場所はアメリカ陸軍士官学校。
内容は国際情勢会議参加とワシントン研修。

  アメリカ陸軍士官学校はニューヨークから車で1時間くらいのところに位置し、非常に寒いところでした。学生舎などの建物は外見が石造りで古くみえますが、中身はとても新しく素晴らしいと思いました。また学生食堂の大きさ、壮麗さは一見の価値があります。学生舎の廊下にはその小隊の学生の写真が張ってあり、防大と同じようなことをしていました。
  ウェストポイントは創立からほぼ200年がたち、いたるところに過去の偉大な軍人の肖像画や由緒ある場所、伝統的な建物があり、国の成立から300年も経っていない若い国にもかかわらず、軍の伝統は日本より長いのです(!)
  会議は1つのテーブルが15名ほどで、その多くが米国の一般大学の学生で、ウェストポイントの学生や海外からの士官候補生は少数でした。私はテロリズムというテーマのテーブルでしたが、会議のレベルが非常に高く、内容についていけなくなることも多々ありました。もし来年この会議にいく学生がこの文章を読んでいるのなら、事前の予習をしっかりやっておいてください。米国は対テロ戦争という目的でアフガン戦争、イラク戦争をなかば強引に進めました。しかし、単独で進んでしまっていいのか、有志連合だけでいいのか、世界の国々の同意はいらないのか、について意見が別れました。興味深いのは米陸軍士官候補生は同盟国との強調を主張し、一般大の学生は単独を主張することが多かったということでした。

  アメリカに着いてすぐにワシントンの日本大使館に行きました。大使館は幾つかの班で構成され、自衛官が勤務する防衛班は将補1名、1佐2名、2佐3名、そして現地採用の事務官3名でお仕事をしておられました。我々は檀上2等陸佐に日本大使館およびワシントン市内の案内してもらいました。 米海兵隊のイオージマメモリアルや、リンカンメモリアル、アーリントン墓地など市内の主要な観光地を3時間程で一回りしました。檀上2佐の説明によるとイオージマの戦いは米海兵隊にとって非常に重要なもので、そのころは海兵隊の存在意義が問われる、つまり本当に海兵隊は必要なのかといった議論がなされる時代であり、海兵隊が存続するには顕著な戦績をあげなければならなかったわけです。よってイオージマでの戦勝はいまだに海兵隊にとって精神的な支柱の1つとなっているそうです。夜は檀上2佐の官舎で夕食をご馳走になりました。官舎はワシントンの郊外の住宅街にあり、3階建のとてもきれいなおうちでした。大使館の勤務は多忙で、朝早く出勤し、夜遅く帰宅するので、家族団らんがほとんどないと奥様はおっしゃっていました。自衛官の海外勤務には家族の支援がなければ絶対つとまらないことがわかりました。

  会議の最終日に、2年位前に日本に来て、食堂でスピーチもした日系の士官候補生クマガイ学生にニューヨークに連れて行ってもらいました。時間が限られていたので、著名な観光名所を急ぎ足で案内してもらいました。ニューヨークの地下鉄に乗り、グラウンドゼロやエンパイヤステートビル、ロックフェラーセンターを見ました。ニューヨークという街はニューロングアイランド島という島の上に存在し、多くの人は島の外の住宅街に家を構え、日中はその島へ働きに行きます。世界で最も影響力のある街が1つの島の上に凝縮され、人々が毎日出たり入ったりを繰り返す、エネルギーのようなものを感じた気がしました。
 


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