掛田教授へのインタビュー報告(岩田・向井)


掛田 教授


 今回の教官インタビューは中国語ゼミで沼田、向井、岩田にいつも楽しく中国語、中国文化の素晴らしさを教えて下さっている 掛田教官です。教官は台湾に昭和46年から足掛け18年余も滞在され、その間に学んだ中国の文学や民俗学、歴史学と、 その幅広い知識はいつも我々に深い感銘を与えてくれます。そんな教官にある金曜の昼下がり、向井学生と私、岩田学生が インタビューして参りました。

〜中国語を学ぼうとしたきっかけは?  なぜ台湾に?〜
A:若い頃には「人生とは如何なるものか、如何に生きるべきか」といった人生の迷いに必ず直面します。私もそうでした。 そんな中で自分にもできそうで、かつ、まだ誰も目を向けていない中国語は自分らしさ、己の特異性を身につけるには格好のものでした。 またこの時期、偶然耳にした胡美芳が中国語で歌う「孟姜女」という歌には胸が震えるほど感動してしまいました。 思えばこの曲だけでも私が中国語を学ぶきっかけとしては十分なものでした。
 台湾へ留学したのは、当時日本が中華民国(台湾)と国交を結んでいたからです。それにその頃の中国は文化大革命の 真っ只中でとても行けるような状態ではありませんでした。

〜台湾留学中の逸話は?〜
A:台湾ではいろいろと経験しました。行ったはいいけれどもまず言葉の問題です。私の方はなんとか日常会話くらいならできたのですが、 相手の話す意味がわからない。どういうことかというと話のスピードが速すぎて意味がとれないのです。 そこで一年間、小学校で子供達と机を並べ一緒に勉強しました。また滞在して数ヶ月後、肝炎で3週間入院してしまいました。 しかし治るには治ったが、このせいで持ってきた持参金はすっかりなくなってしまいました。そこで場末の学校で、様々な人々に 日本語を教えてそれを生活の糧としました。あとは・・・・、 泥棒にも入られてお金を持っていかれましたねぇ。(笑)しかし毎日が充実していて学問においても感動することばかりでした。

〜では台湾に留学して、中国語を勉強して一番良かったと思うことはなんですか?〜
A:それもいろいろとあります。台湾は民族の縮図といわれるほど多くの民族が暮らしています。例えば漢民族、モンゴル人、満州人、 チベット人など。それだけに様々な風俗・習慣があり考え方があります。よって、そういった環境の中で勉強することは 自分自身の人間形成にとって大きなプラスになるわけです。私の場合、学問を限定することなく、学べるもの、 興味のあるものはすべて吸収しました。また先にも述べましたが、学校で多くの学生に実際に日本語や日本文化、歴史を教えてきました。 そこで感じたことは、学生の「学びたい意思」 というものはとても強いもので、私もそれに触発されて「どうすれば学生が喜ぶか、日本に興味を持ってくれるか」ということを常に考え、 そこから独自の教授法を生み出すことができました。だからといって自慢するわけではないのですが滞在中に教えた学生の数は三千人、 数の上では孔子様にも負けていないんです!!更に彼らは皆、後に大抵、各界で活躍しているのでそういった面でも「出藍の誉れ」を感じています。

〜それでは最後に学科生に一言お願いします〜
A:話したいことはたくさんあるのですが、皆さんにはこの大学生活の中でなにより3つの価値あるものを得てもらいたいと思っています。 それは「良い先生に出会う」「良い友人に出会う」「良い学問(書物)に出会う」ということです。 また学問を自分で限定せずに多くのことを学んでいってほしいです。そして何事にも正直に誠意をもって一生懸命頑張ってください。

 こうして最後に
  「防大生は大好きだ!君達は私の子供みたいなものだ!!勿論、沼田君も(笑)」
という突然の告白に向井学生とともにおもわずはにかんでしまったところでインタビューは無事に終わりました。掛田教官本当にありがとうございました。向井、沼田、岩田をこれからもよろしくお願いします(笑)


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