佐藤 功
平成16年12月3日、私達人間文化50期生は上野の森美術館へ研修に行きました。 今回の目的は「大兵馬俑展」の見学です。この大兵馬俑展、東京における兵馬俑展としては、1983年、1994年に次ぐ大型の展覧会であるそうです。兵馬俑の実物を目にするのは初めてだったので、以前から楽しみにしていました。
0830に学校から出発。今回私たちを引率してくださったのは、前嶋先生、井上先生、副田先生でした。バスに乗ること2時間ほどで上野へ到着、早速私達を出迎えたのは入り口に立っている兵馬俑のレプリカでした。皆で記念撮影をし、いよいよ本物の兵馬俑とご対面です。
2000年の時を超えて私たちの前にその姿を現した兵馬俑達。あるものは矛を持ち、またあるものは弓を取って、始皇帝を永久に守り続けようとしていました。それはあたかも当時の武人が現代に蘇ってきたかのようでした。そのほかにも祭祀用の道具や装飾品などいずれもかつての秦帝国の隆盛を物語る品々が展示してあり、一同嘆息しながら見学していました。
兵馬俑というので、武人の人形が始皇帝の遺骸を守っているという印象を持っていました。そんな私を驚かせたのは、今回が本邦初公開となる文官俑や百戯俑という雑技をしている芸人の人形でした。これらの俑は2000年頃に発見されたばかりのものでした。 兵馬俑はただ始皇帝の警護のために置かれたものではないということが、これらの俑からも分かります。では一体何のためにこのようなものを作ったのでしょうか。それは始皇帝稜が地下に永遠の帝国を作るというコンセプトの下に作られたためではないでしょうか。であるとすれば、始皇帝の築いた秦が彼の死後わずか5年のうちに滅びてしまったことは実に皮肉なことであると感じました。
最後になりましたが今回の研修も3名の教官には企画から引率まで大変お世話になりました。人間文化3学年を代表しまして、この場を借りて御礼申し上げます。