
防衛大学校建設環境工学科は、防大の前身である保安大学校が1952年に開設(防大への改編は54年)された時に、国防を担う自衛隊幹部の教育に欠かせない学問分野の一つとして土木工学専門が設置されて以来の、長い歴史と伝統を有しています。昨今の地球環境問題の重要性に鑑み、2000年度に防大教育体制が改革されたおり、学科名を変更しました。2010年3月の54期生までに合計1500名の卒業生を送り出しています。
建設環境工学科での教育内容は、他の国立大学土木工学科と同様に、道路・鉄道、橋・トンネル、港湾・空港、河川、発電、上下水道など快適で便利な市民生活を営む上で欠かせない社会基盤施設(infrastructure)の計画・設計、施工、維持管理に関わる全てのことがらです。なかでも防大建設環境工学科では、卒業生が活躍する自衛隊の任務の多様さを考え、また教育・研究レベルを高く保つことも意図して、構造工学系・地盤工学系・水&環境工学系の3本柱を建て、特に衝撃関連、防災関連、地盤・環境関連の実験設備を充実させて、活発に研究も進めてきました。
一般的に、防大教育における専攻と卒業生の任官後の職種は直接にはリンクしないのですが、卒業生が陸海空のどのような分野に進んでも役に立つ、合理的な思考能力、小異に惑わされることなく大局を見るセンス、自然環境やそこに生活する人々の心を思いやる人間としての優しさ・・そのようなバックボーンを教え、育てていきたいと考えています。土木の世界で昔から言われたように「兵に将たるのではなく、将に将たる」ために・・・。
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