自動車工学研究室

自動車工学研究室概要

自動車工学研究室概要主に舗装されていない地面を走る路外車両の走行性に関して研究をおこなっています。
走行時に車両の走行装置(タイヤやクローラなど)や地面にどのような力が作用するのか、模型実験でデータを収集し、力学を使った解析やコンピュータを使ったシミュレーションにより路外車両の走行性を解明します。特定の環境における走行性の判定、無人走行システムの開発、車両設計などに役立てることができます。

四輪駆動車への着脱が可能なユニット式クローラの研究をおこないました。接地面積が大きく接地圧力を下げるので、ぬかるみ、砂地、雪面など、軟らかいところでの走行が可能です。普通車のハンドル操作感覚で運転でき、登坂性能に優れるのもこのクローラ車の特徴です。


自動車工学の面白さ

自動車工学の面白さ我々の豊かな生活を支える自動車。技術は既に成熟し、洗練された自動車が道路を走っています。しかしながら、舗装されていない地面での車両の走行は、その力学的な扱いが難しいことから、未だ発展途上の研究といえます。タイヤと地面の接触から車を前進させる力(駆動力)を得て、タイヤが地面に沈下することで走行の妨げとなる抵抗(走行抵抗)が増加します。強度が不足した軟らかい地面では、車両重量を支えることができずにタイヤは沈んで走行抵抗が増え、駆動力が十分に発生せずに前進できなくなります。探査用ローバ(車両)を1/6の重力しかない月に送る場合、どのような車両にすればよいでしょうか。重力が低い月面では、同じ性質の地面を地球上で再現しても地盤の強度が低いことが知られています。ローバの走行には不利な条件です。しかしながら、月面では車両重量が1/6になります。地球上で走行できるローバを月面に送った場合、果たして問題なく走行するのか。これに対する答えは、車輪と地面の接触で相互に生じる力を実験で調べ、力学的な解析で導きだすことができます。軟らかい地面でも走行できる各輪へのトルク(回転力)配分法を考えたり、タイヤが沈まない走行法を解析したり、また、効率よく走行できる走行装置を考案するなど、実験と合わせた力学的な解析により問題を解決するところに自動車工学の面白さがあるといえます。