体力測定


 防衛大学校では、学生の体力およびその向上の度合いを学生自身が認識し、効果的な体力向上につなげるために、入校時および毎年秋頃に体力測定記録会を行っています。ここでは、防衛大学校における体力測定の各項目について説明します。なお、防衛大学校で行っている体力測定の種目は、自衛官の体力測定種目(腕立て伏せ、腹筋、3000m走、走り幅跳び、ソフトボール投げ、懸垂)とは異なります。


50m走

 50m走のタイムを測定します。筋力、瞬発力の向上、正しいフォームの獲得により、記録が向上します。男女共通の種目です。





立ち幅跳び

 砂場を使って立ち幅跳びを行い、その距離を計測します。主に瞬発力や体の調整力が重要になってくる種目です。男女共通の種目です。





ソフトボール投げ

 ソフトボールを投げ、その距離を計測します。近年は、一般社会でもボール投げの記録低下が問題となっていますが、防衛大学校においてもその傾向が見られます。入学を希望する学生は、特に練習をしておくことが勧められます。一般的なキャッチボールはもちろん、「真下投げ」などもボール投げの記録を伸ばす有効な手段の一つです。こちらも男女共通種目です。





懸垂(男子)/斜め懸垂(女子)

 鉄棒を使い、男子は懸垂を、女子は斜め懸垂を行います。どちらの懸垂も後ろに体
を振って反動をつけることは禁止です。3秒に1回のペースを基本に、できる限り続けま
す。上半身の筋力、筋持久力がもちろん重要となりますが、重すぎる体重はハンデに
なりますので、適した体型を維持することも重要です(体脂肪をつけすぎない)。




1500m走(男子)/1000m走(女子)

 400mトラックを使い、男子は1500m走、女子は1000m走のタイムを計測します。こちらは、全身の持久力、心肺能力が重要となります。また、記録を伸ばすためには目標タイムのスピード感を覚えることも必要となりますので、インターバル走も有効な練習方法の一つとなります。






参考 体力測定記録会の平均記録(平成23年度〜平成26年度)


男子の平均記録


50m走
立ち幅跳び
ボール投げ
懸垂
1500m走
入校時
7秒28
247.6 cm
47.7 m
5.8回
6分05秒
4年秋
6秒93
262.2 cm
53.6 m
16.6回
5分21秒


女子の平均記録


50m走
立ち幅跳び
ボール投げ
斜め懸垂
1000m走
入校時
8秒72
196.4 cm
24.13 m
34.52回
4分58秒
4年秋
8秒28
208.1 cm
28.4 m
83.77回
4分00秒