職名 | 氏名 | 専門分野 | 担当科目 |
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准教授 | 藤掛一典 | コンクリート工学,動的材料学 | 材料力学,鉄筋コンクリート工学,同演習,防災構造学 |
学年 | 氏名 |
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研究科前期過程1学年 | サム・スーン |
本科4学年 | ピーラサック・イアムラオー |
本科4学年 | 山下敦史 |
環境防災研究室では,地震・火山噴火・土砂災害などの自然災害や 火災・車両の衝突・重化学工業プラントの爆発・テロといった 人為的災害における災害軽減技術に関する教育・研究指導を行っている.
"防災"は,工学,特に建設工学に携わる者にとって重要な使命であるが,
対象となる自然災害は,2004年末のスマトラ沖地震の例でも明らかなように
,"いつ","どこに","如何なる規模で"起こるかを予知できない厄介な対象であることを
忘れてはならない.
本研究室では,このような災害に対処する方策を
"自治体・地域及び自衛隊がそれぞれの特性を生かしつつ
,連携を図りながら,災害に強い社会システムを構築する"という視点から研究を行っている.
ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)の研究グループと共同で,
コンクリートの新たな強度試験法の開発を行っている.
本試験方法では,コンクリートの円柱供試体を両端が開放された鋼製の円筒載荷容器の中に入れ,
コンクリート円柱供試体の側面に不活性のガス圧を作用させると,
ほぼコンクリートの引張強度に等しいガス圧で供試体が軸方向に破断されることを利用している.
本試験方法は,試験装置自体が一般的なコンクリートの強度試験に用いられる
油圧載荷装置と比較して非常に安価であること,建設現場においても容易に試験が行えること,
供試体の端面処理が不要であることなど多くの利点を有している.
本研究室では,現在,新たな強度試験方法におけるコンクリート
供試体の破壊メカニズムの解明を最大のテーマとして研究を行っている.
圧縮強度が200MPaを超える超高強度鋼繊維補強コンクリート (反応性粉体コンクリート:Reactive Powder Concrete)は 超高強度ならびに高じん性を有する高性能材料として 衝撃荷重を受ける構造物への適用が期待されている. 本研究室では,超高強度鋼繊維補強コンクリート梁の衝撃特性を調べるとともに, 超高強度鋼繊維補強コンクリートの材料レベルにおける載荷速度効果を踏まえた 構成モデルを用いてその衝撃挙動を解析的に評価する手法の開発を行っている.