微細パターンの形成

キャピラリ内部にヘキサデカンチオールの溶液を入れ,シアフォース制御しながら下図のように金表面に接触させることを繰り返すと,金表面上にヘキサデカンチオールの微細パターンを形成させることができます.ドット同士が重なるように動かしてやればラインパターンも形成させることができます.

微細パターンを形成後,フェロセンアンモニウム溶液中で金表面をSTAモードで走査すると以下のようなSECM像が得られます.ヘキサデカンチオールがある部分は電極反応がブロックされるため,電流値が小さくなります.また,キャピラリ先端を金表面に接触させる時間を変える((1)1秒,(2)2秒,(3)5秒)ことによりドットの大きさを変化させることができます.(b)は右図の四角部分を分解能をあげて測定したSECM像です.

下左図は4x4ドット,下右図はラインパターンを描いた金表面のSECM像です.