gnuplotを使って折れ線グラフを描く

(1999.9.30)

gnuplotとはグラフを描くソフトウェアです。 gnuplotは大変協力で色々なことができるのですが、ここではその全ての機能を説明する余裕はないのでデータファイルから折れ線グラフを描く方法だけを簡単に説明します。 なお、gnuplotを起動して、helpというコマンドを入力するとgnuplotで使えるコマンドが表示されます。

次のような内容のtest.datというファイルを例にとって説明をします。
# test.dat
# x     y0     y1
 0.0    0.0    0.1
10.0    0.5    0.0
20.0    1.0    0.1
30.0    1.3    0.2
40.0    0.9    0.4
50.0    0.2    0.6
60.0    0.0    0.5
70.0    0.1    0.3
80.0    0.4    0.2
90.0    0.6    0.0
100.0   0.7    0.1
# end of file

1列目がx座標、2列目と3列目がy座標の値です。
#以降はgnuplotは無視してくれるので#に続けてファイルの説明など注釈を書くことができます。
また、数値の区切りはスペースで、2個以上あっても構いません。

1列目をx座標の値とし、2列目をy座標の値として折れ線グラフを描くためには
 gnuplot
と打ち、gnuplotを起動して(gnuplot>というプロンプトが出ていますね)
gnuplot> plot "test.dat" using 1:2 with lines
とします(gnuplot>の部分は打ち込む必要はありません)。
3列目をy座標の値としてグラフを表示したかったら
gnuplot> plot "test.dat" using 1:3 with lines
とします。
2本とも同時に表示したかったら
gnuplot> plot "test.dat" using 1:2 with lines, "test.dat" using 1:2 with lines
とします。
こんなグラフが描けるはずです。
なお、gnuplotの終了は
gnuplot> quit
です。

x軸、y軸の範囲の指定は
gnuplot> set xrange [xの最小値 : xの最大値]
gnuplot> set yrange [yの最小値 : yの最大値]
とするか
gnuplot> plot [xの最小値 : xの最大値] [yの最小値 : yの最大値] "データファイル名"
とします。

線の種類は
gnuplot> plot "データファイル名" with 線の種類
または
gnuplot> set data style 線の種類
で指定することができます。 線の種類には lines(実線)、points(点)、linespoints(線と点)などがあります (他にもあります)。

描いたグラフをファイルに落すには
gnuplot> set terminal postscript
gnuplot> set output "ファイル名"
と指定してから、plotします。 これによって作られたファイルはgnuplotを終了してから、Ghostscriptを使って
 gs ファイル名
として見ることができますし、
 lpr ファイル名
としてPostScriptプリンタに出力することもできます。


岩瀬 康行 (iwase@sci.hiroshima-u.ac.jp)

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