mewを使ってメールを書こう！

この文章はmewの使い方を簡単に紹介しています。 mewというものはmule上で動くメーラです。

１．下準備

mewを動かすには、mhが必要です！ 次のコマンドを打ちます。
mkdir ~/Mail
chmod 700 ~/Mail
次に、~/.mh_profileというファイルを作ります。 この内容は、最低限、
Path: Mail
と書いておきます。 ここまではmh-eと共通です。 mewの場合は、更に~/.emacsに
(autoload 'mew "mew" nil t)
(autoload 'mew-send "mew" nil t)
(setq mew-mail-domain-list '("sci.hiroshima-u.ac.jp"))
のような行を加えます。

２．起動と終了

muleを起動し、 M-x mew
とします。 メールが来ていれば、リストが表示されます。 終了は、qです。

３．コマンド

基本的なコマンドをいくつか説明します。

●メールを読む

読みたいメールの上にカーソルを持っていって、スペースを押します。 更にスペースを押すと次のページへ進み、更にスペースを押し続けると 次のメールに進みます。

●メールを出す

wと押すと、メールを書くモードに入ります。署名を入れるときはc-x tabとします。メールを送るときは、c-c c-cとします。

●メールに返事を書く

返事を出したいメールの上にカーソルを持っていって、aを押します。 送り先等は自動的に書き込まれて、本文の入力モードに入ります。相手の 文章を引用したいときは、c-c c-yとします。後は、メールを出す場合と 同じです。
返事を出したいメールの上にカーソルを持っていって、Aを押すと自動的 に相手の文章が挿入されます。

●メールを消す

消したいメールの上にカーソルを持っていって、dを押します。すると、 Dというマークが付きます。次にxを押すと消去されます。

●メールをフォルダに移動する

移動させたいメールの上にカーソルを持っていって、oを押します。す ると、移動先のフォルダを聞いて来るので入力します。新しいフォルダ名 を書くと、自動的に作成されます。次にxを押すと移動します。

●別のフォルダのメールを見たい

gを押します。フォルダ名を聞いて来るので入力します。

●新着メールを見たい

iを押します。

４．カスタマイズ

●メールエイリアスの設定

~/Mailにaliasesというファイルを作ります。 このファイルの形式は
エイリアス名: 実際のメールアドレス1, 実際のメールアドレス2
のような形式をとります。 更に、~/mh_profileに以下の行を加えます。
ali: -alias aliases
whom: -alias aliases
send: -alias aliases
push: -alias aliases
これでエイリアスが使えるようになります。 mailコマンドのエイリアスは使えないので注意して下さい。

●自動改行をさせたい

~/.emacsに以下の行を加えます。
(setq mew-draft-mode-hook (function (lambda () (auto-fill-mode 1))))

●返事に使う相手の手紙の挿入形式を指定する

例えば、
(setq mew-cite-fields '("From:" "Subject:" "Date:" "Message-ID:"))
(setq mew-cite-format "From: %s\nSubject: %s\nDate: %s\nMessage-ID: %s\n\n")
(setq mew-cite-prefix-function 'mew-cite-prefix-username)
とします。 他に、このような例はどうでしょうか？
(setq mew-cite-fields '("Data:" "Subject:" "From:"))
(setq mew-cite-format "%sの<%s>という手紙で\n、%sさんは書きました\n")
(setq mew-cite-prefix-function 'mew-cite-prefix-username)

●自分で自分のメールアドレス等を指定したい

例えば、以下の様にします。
(setq mew-reply-to "iwase@sci.hiroshima-u.ac.jp")
(setq mew-from "iwase@sci.hiroshima-u.ac.jp")
(setq user-mail-address "iwase@sci.hiroshima-u.ac.jp")
(setq user-from-line "Yasuyuki Iwase ")