GMT6.2.0 for CentOS7

Last update: 2021.8.2

GMT Home


GMTのインストールはソースから、それ以外の必要なツールはyumを使ってインストールしています。

管理者権限がないPC(共同利用の計算機)のsudo, yumが使えない環境で、GMT6.1と関連ツールをソースからインストールした場合のメモは「GMT6.1 + NetCDF(管理者権限のないLinuxでの作業メモ)」にあります。


1. NetCDF 4.3.3

yum を使ってインストール(Cent OS 7の場合)

# su -
# yum -y install epel-release
# yum -y install netcdf netcdf-devel

NetCDFの各ファイルのインストール先の確認方法
# rpm -ql netcdf netcdf-devel

実行ファイルは /usr/bin/ にインストールされる
ライブラリは /usr/lib64/ にインストールされ
includeファイルは /usr/include/ にインストールされる


2. NetCDF以外の準備

# yum install gdal gdal-devel fftw-devel lapack-devel


3. GMT 6.2.0

GMT4用の作図スクリプトをGMT6でもそのまま使いたいので、ソースからインストールする。
旧バージョンとの互換を気にしない場合は、ここにyumを使って簡単にインストールする方法が書かれている。


(注意)この作業以前にyumを使ってGMTのインストールをしていた場合は、yum remove で関連パッケージを削除しておく
例 yum remove GMT GMT-* dcw-gmt gshhg-gmt-nc4 gshhg-gmt-nc4-full gshhg-gmt-nc4-high


3.1 Download
Mirror Siteから
gmt-6.2.0-src.tar.gz
gshhg-gmt-2.3.7.tar.gz
をダウンロードする

2021.8.2時点ではMirror Siteに最新版のDCWがなかったので
GMT downloadの Support Data のリンク先から
dcw-gmt-2.0.0.tar.gz
をダウンロードする

3.2 tar
$ tar xvfz gmt-6.2.0-src.tar.gz
$ tar xvfz gshhg-gmt-2.3.7.tar.gz
$ tar xvfz dcw-gmt-2.0.0.tar.gz

3.3 cmake用のファイルの編集
$ cd gmt-6.2.0/cmake
$ cp ConfigUserTemplate.cmake ConfigUser.cmake
$ vi ConfigUser.cmake

editorで以下の5行を変更する(コメントをはずすのとPATHを記述する作業)
PATHは以下の場所とした場合の例
Downloadしたファイルの展開先 /usr/local/src/GMT
GMTをInstallするPATH /usr/local/gmt

12行目
【変更前】
#set (CMAKE_INSTALL_PREFIX "prefix_path")
【変更後】
set (CMAKE_INSTALL_PREFIX "/usr/local/gmt")

19行目
【変更前】
#set (GSHHG_ROOT "gshhg_path")
【変更後】
set (GSHHG_ROOT “/usr/local/src/GMT/gshhg-gmt-2.3.7")

24行目
【変更前】
#set (DCW_ROOT "dcw-gmt_path")
【変更後】
set (DCW_ROOT "/usr/local/src/GMT/dcw-gmt-2.0.0")


3.4 cmake
$ cd ..
$ mkdir build
$ cd build
$ cmake ..
$ cmake --build .
$ su -
# cmake --build . --target install

3.5 シェル環境の設定
~/.bash_profile か ~/.bashrc にPATHを追加する

export PATH=$PATH:/usr/local/gmt/bin

3.6 test
GMT4.x用に作っていたスクリプトを実行して、pscoast, psxyなどの旧バージョン用のコマンドで作図できるか試す。
GMT6を上記のようにインストールすると、GMT4のスクリプトを使えるようになった。
ただ、各コマンドのオプションの使い方が変更になっていることが多いので、
GMT4用の自作のスクリプトを実行すると [WARNING]がでることが結構ある。


psxy の-Wオプションの使い方(太さ0.5の青色の場合 -W2/0/0/255 ==> -W2,0/0/255に変更する)
psscaleの-Dオプション(-D ==> -Dxに変更する)
など

References
GMT6のソースからのインストールガイド
それ以外の参考にしたサイト