簡単な入門

目次


[目次] [はじめに] [入門] [基本] [高度] [画面] [困った] [おわりに]

プロジェクトの作成

Developer Studio を起動したら、 まず最初に必ず [File/ファイル] → [Close Workspace/ワークスペースを閉じる] で 古いプロジェクトを全て閉じてください。 [Close Workspace/ワークスペースを閉じる] が選択できない場合は すでに白紙の状態ですので、そのまま次に進んでください。

次に、[File/ファイル] → [New/新規作成] で [Project Workspace/プロジェクト ワークスペース] を作成します。 ここで、[Type/タイプ] は [QuickWin Application] を選択します。 [Platform/プラットフォーム] は Win32 をチェックしてください。 [Name/プロジェクトワークスペース名] は何でもいいのですが、 ここでは仮に qwtest とします。

[画像:新規プロジェクトダイアログ]

ここで [Create/作成] ボタンを押すと 新しいプロジェクトが完成します。

ソースプログラムの作成

前節の作業で QuickWin 用のプロジェクトが作成されました。 しかし、まだ肝心のプログラムを作成していません。 ソースプログラムを作成し、 そのファイルをプロジェクトに登録する必要があります。

まずは、ソースプログラムを作成・編集しましょう。 [File/ファイル] → [New/新規作成] で [Text File/テキストファイル] を選択します。 この時点で、右側の大きな画面がテキスト編集モードになるはずです。 ここで編集を開始してもいいのですが、 とりあえず先にファイルに名前を付けてしまいましょう。 [File/ファイル] → [Save As/名前を付けて保存] で、 好きな名前を付けて保存します。 ただし拡張子は '.for' にしてください。 ここでは仮に main.for とします。

[画像:名前を付けて保存ダイアログ]

さて、名前を '.for' と付けて保存したことによって、 エディタが FORTRAN77 モードに変わります (6桁目が緑色になります)。 次のプログラムを入力してください。

      program qwtest
      use MSFLIB
      integer*2 oldcolor,result
      type (xycoord) oldxy
c
      write(6,600)
  600 format(1h ,'This is a main window.')
c
      open(10,file='USER',title='Child Window')
      write(10,610)
  610 format(1h ,'This is a child window.')
      do 10 i=1,15
        oldcolor=setcolor(i)
        call moveto(10,i*10,oldxy)
        result=lineto(100,i*10)
   10 continue
      close(10,status='KEEP')
c
      stop
      end

さて、入力が終わったら、 このソースファイルをプロジェクトに登録します。 [Insert/挿入] → [File into Project/プロジェクトへファイルを追加] を選びます。 ここでファイルの種類として Common Files を選択すると、 先ほど名前を付けて保存したファイル、 main.for が見えるようになります。 それを選んで [Add/追加] ボタンを押してください。

[画像:プロジェクトへファイルを追加ダイアログ]

これで準備は全て整いました。 次はいよいよコンパイルと実行です。

コンパイルと実行

[画像:終了確認ダイアログ]

さて、ソースプログラムの登録が終わったら、 次はコンパイルと実行です。 [Build/ビルド] → [Build/ビルド] を選択してください。 画面下部のメッセージエリアにエラーメッセージが表示されます。 エラーの無いことを確認したら、 [Buils/ビルド] → [Execute/実行] を選択します。 どうです、実行されたでしょうか。

プログラムが終了すると、 画面に右図のようなダイアログが表示されます。 ここで [はい] を選択するとプログラムが終了し、 画面が消え去ってしまいます。 実行後の画面をゆっくりと観察したい場合は [いいえ] を選択しましょう。

[画像:qwtest実行画面]

[いいえ] を選択した場合、 上図のような画面が表示されているはずです。 メニューをいろいろ探検してみましょう。 実行画面の印刷、ファイルへの保存、 クリップボードへのコピーなどができます。

線の色が正しく表示されない場合は Windows の画面のプロパティを確認してください。 True Color (24ビット) 以上に設定されている場合は、 High Color (16ビット) 以下に変更してから試してみてください。

さて、これで入門編は終わりです。 先ほど作成したプログラム (わずか 20 行ですね)と実行結果とを 見比べてください。 大体何をやっているかわかると思います。 簡単でしょ?  次章からは QuickWin で使用できる各命令について 個別に解説していきます。 この時点で自力で先に進む自信の無い人は、 まだ基礎の勉強が足りません。 FORTRAN によるプログラミング全般、 グラフィックスプログラム作成全般の勉強をしてから 再チャレンジしてください。


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多田 毅 / 防衛大学校土木工学教室
tada@cc.nda.ac.jp