「みず・ぶんがく」ではありません。 「すいもん・がく」と読んでください。
ズバリ、水循環を扱う学問でしょう。
かつて水文学は「河川工学」そのものでした。 書店や図書館などで見ることのできる「水文学」と名の付く書籍には、 現在でも河川管理を主目的とした学問体系が紹介されています。
しかし現在では、水文学の守備範囲ははるかに大きくなっています。 土木、気象、農学、林学など多くの分野の研究者が、 それぞれ水循環に関連する研究を行っており、 それらの研究を総称して「水文学」と呼んでいる、 と考えてください。
ここで、1998年度の水文・水資源学会研究発表会での分類を紹介します。 流出、流出解析、降雨、降雪、水文統計、地下水、土壌水分、 リモートセンシング、森林水文、農地水文、河川計画、ダム管理、 情報基盤、気候変動、都市水文、大気環境、都市環境、 河川・湖沼環境、水質、流域水管理、蒸発散などがあります。 水文学の研究対象が極めて多岐にわたることがおわかりでしょう。
残念ながら、現在のことろ、水文学全体を紹介する 良い参考書はありません。上で紹介したように、 現在の水文学は多くの学問の寄せ集めのような状態に あるため、一冊の本にまとめることは困難なのです。
しかし、水循環の過程を解明するという 目標は全ての研究において共通です。 まず、水循環とは何か、水はどのように循環しているのか、 その循環過程のうち、現在どこまで解明され、 どこの解明が待たれているのか、などを知ることが第一歩です。
では、どのようにすれば、それらを知ることができるのでしょう? はい。知りたい人は水工学講座に来てください。
あなた次第です。
はっきり言って、卒業研究の内容が直接将来の仕事で役に立つ ことは、まず無いでしょう。 しかし、水文学の勉強を通じて、 天気を読む、地形を読む、水の流れを読む、天気図を読む、 地図を読む、などの技能・習慣が身に付く はずです。 これが役に立たないはずがあろうか (いや、ない)。