CIW留学記 〜第2回二ヶ月が過ぎて〜

　ここＤＣでもだんだんと秋らしくなってきました。今月いっぱいで夏時間が終了しますので、来月から日本との時差がさらに広がって-14時間になりますね。ところで先日の台風は横須賀を直撃したと聞きました。なにも被害はございませんでしたでしょうか。最近、DCのおとなりのメリーランド州では銃の乱射事件がたて続けに発生していて、何人もの人が亡くなっているそうです。連日TVではこの報道で持ちきりです。今日、研究所内でメールが回ってきて知ったのですが、研究所の向かいにある幼稚園の保母さんが犠牲となられたそうです。銃撃も、私達が思っていたよりもかなり住宅の近くで行われたもようです。私も身の安全には充分気をつけるようにしようと思います。

　早いものでもうこちらに来てから２ヶ月あまりになります。この間、あっという間に過ぎ去ったという感じです。お陰様で研究の方は、装置や機材にもなれて少しずつですが意味のあるデータが取れるようになってきました。最初の頃は、何をやるにしても知らないこと分からないことだらけで、人にいちいちに聞かなくてはならないので、もどかしい思いをしました。時間もかかりますし、いろんななまりの英語で話されても言っていること全部を必ずしも理解できてないこともあります。こちらに着いた日に、一応ボスが研究所内の各部署を一通り案内してくれて、ここは何々の部署で彼は誰々だからと教えてくれたのですが、そう一度に全部覚えられるはずもなく、最近になってようやく必要なことがあればどこへ行って誰に頼めば良いのかというのが分かってきました。また、ここのいる人たちの出身国もバラエティに富んでいるため、発せられる英語もかなり癖がある人が多くて、最初は本当に英語を話しているのだろうか？という感じで聞き取れないことが多かったですが、やっとその人なりの発音のクセなどがつかめてきました。

　毎週水曜日は、私の属している高圧グループのグループミーティングがあります。順番で毎回30分程度、研究の進捗状況をOHP等を使って話します。おもしろいのは、このミーティングは昼休みに始まるのですが、ワインとチーズとパンが用意されることです。皆それをつまみながら、話をしたり聞いたりします。いろいろなバックグラウンドの人がいて、いろいろな角度からのコメントを受けることができるので大変有益です。その他、外部の人が講演にくるセミナーも必ず月に二回から三回程度あります。多いときは週に二回もあったりします。ここにきて気がついたのは、出勤してきたら各人のオフィスのドアは開け放しにしていることです。これが、いつでも議論しに行ってＯＫという意味なのかどうか良く分かりませんが。。。また通常、化学者の居室はあまり整理整頓されてない（？）ことが多いと言われるのですが、化学者が少ないせいか（？）ここの皆の部屋を覗いてみるとかなりきれいにしているなと感じます。（ちなみに私のボスは化学出身ですが部屋はきれいです。また部屋の広さはそんなでもありません。私の居室）

居室

　基本的に研究所内では、お互いあまり接する機会がなく、もくもくと仕事をしていて静かなものです。そういう意味では、防衛大にいるのとあまり変わりません。そのためだからか知りませんが、夏の間だけ金曜日の夕方から毎週、研究所中庭でBeer partyというのがあって、それでコミニュケーションをとっているようです。

　今回はCIWでの物品購入方法についてご紹介したします。ここでは、PO(purchaseorder)-sheetというエクセル形式の購入要求書の雛形がありまして、購入したい物品の品番と値段をカタログで調べて、会社名とともに記入しボスにメールします。問題なければボスがビジネスオフィスにこれをメールして、サブビジネスマネージャーがPO numberをつけて会社にそのままメールします。そうすると、二三日後には自分のところに要求物品が届くという具合です。また、同様に出張の清算もエクセル形式の雛形がありますので、それに必要事項を記入してビジネスオフィスにメールして終わりという感じです。

今のところこのような感じで、毎日元気に充実して過ごしております。

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