流体力学の本の紹介 |
一般流体力学 |
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著者 |
書名 |
出版社 |
感想 |
今井功 |
流体力学(前編) |
裳華房 |
格調高く流体力学を解説。私が学生時代苦労して熟読した記憶がある。難解であるが流体力学を本気で学ぶ人には読んでほしい1冊。是非後編を書いてもらいたい
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日野幹雄 |
流体力学 |
朝倉書店 |
基礎から高度な流体力学までわかりやすく解説。私のセンスにぴったり来る流体力学の本。いつも手元に置きたい1冊。 |
吉澤徴 |
流体力学 |
東京大学出版会 |
現代流体力学の立場から流体力学を再構成している。特に乱流を詳しく考察してる。初学者には不向きかも。 |
九州大学大気海洋環境システム専攻編 |
地球環境を学ぶための 流体力学 |
成山堂書店 |
初学者には少々難解であるがしっかり基礎が学べ、その後発展性が期待できる。地球環境だけでなく流体力学を学ぶ学生に是非勧めたい一冊。 |
L. M. Milne-Thomson |
Theoretical Hydrodynamics |
Dover |
流体力学の古典的名著。現代の流体力学の本では解説されなくなった流体の理論的取り扱いは必見。自由流線理論を詳解。私は未だ完全な読破に至っていない。 |
Sir Horace Lamb |
Hydrodynamics |
Dover |
流体力学の古典的名著。ポテンシャル論が中心で波の記述が豊富。私は読むのに苦労した記憶有り。和訳されたこともある。 |
G. K. Batchelor |
An Introduction to Fluid Dynamics |
Cambridge |
流体力学の古典の名著。文章中に深い洞察に基づく記述有り。和訳されている。 |
乱流 |
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著者 |
書名 |
出版社 |
感想 |
木田重雄 柳瀬眞一郎 |
乱流力学 |
朝倉書店 |
乱流を専門に選んだ学生の必須の1冊。古典から最先端分野まで乱流を幅広く、かつ深く学ぶことができる。 |
数値流体力学編集委員会編 |
乱流解析 |
東京大学出版会 |
CFDで乱流モデルについて解説。 |
大宮司久明 三宅裕 吉澤徴 |
乱流の数値流体力学 |
東京大学出版会 |
乱流モデルと数値計算法の解説書。 |
David C. Wilcox |
Turbulence Modeling for CFD |
DCW Industries |
乱流モデルに関する解説書。乱流モデルを考える上でお勧めの本。 |
Paul A. Libby |
Introduction to Turbulence |
Taylor & Francis |
相関をはじめ乱流の基礎理論の解説書。様々な乱流モデルも解説。 |
I. Nezu H. Nakagawa |
Turbulence in Open-Channel Flows |
Balkema |
自由表面のあるチャネルの乱流に関する解説書。 |
数値流体力学 |
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著者 |
書名 |
出版社 |
感想 |
八田夏夫 |
流れの計算 |
森北出版 |
CFDを学習する上で必須の曲線座標系上のナビエ・ストークス方程式についての記述が丁寧に紹介されている。CFDへの入門としても
最適。 |
棚橋隆彦 |
CFD数値流体力学 |
アイピーシー |
数値流体力学をスキームから乱流モデルの解説まで詳しく詳解している。高価であるがCFDを総合的に学ぶのに最適。 |
Ching Jen Chen Richard Bernatz Kent D. Carlson Wanlai Lin |
Finite Analytic Method in Flows and Heat Transfer |
Taylor & Francis |
有限解析法の理論的解説から使用例まで掲載。有限解析法に興味のある人の必須に1冊。 |
その他の分野の流体力学 |
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著者 |
書名 |
出版社 |
感想 |
中村育雄 |
流体解析ハンドブック |
共立出版 |
理論流体力学の解説書。古典ばかりでなく現代流体力学にも有効。 |
Chia-Shun Yih |
流体力学/理論への入門 |
アイピーシー |
理論流体力学をわかりやすく解説。 |
N. Rajaratnam 野村安正 訳 |
噴流 Turbulent Jet |
森北出版 |
様々な噴流に関する解説書。古典理論の集大成。 |
Bhimsen K. Shivamoggi |
Theoretical Fluid Dynamics |
Wiley Interscience |
理論流体力学の解説書。 |
H. Schlichting K. Gersten |
Boundary Layer Theory |
Springer |
境界層を中心に粘性流体力学を学ぶことができる。最新版ではCFD時代にも対応した。ただ以前の版から削除された部分もあり理論流体力学を学ぶ上では以前の版を読むことも価値がある。 |
Stanley A. Berger |
Laminar Wakes |
Elsevier |
Goldstein伴流をはじめ伴流を摂動論的に解説している。絶版。 |
Demetri P. Telionis |
Unsteady Viscous Flows |
Springer-Verlag |
非定常境界層理論の解説書。絶版。 |
Milton Van Dyke |
Perturbation Methods in Fluid Mechanics |
Academic Press |
流体力学の摂動法について解説された古典的名著。 |
Ira H. Abbott Albert E. Von Doenhoff |
Theory of Wing Sections |
Dover |
翼に関するデータベース。翼の研究をされる方が購入すべし。 |
流体力学の基礎となる数学 |
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著者 |
書名 |
出版社 |
感想 |
今井功 |
流体力学と複素解析 |
日本評論社 |
流体力学の立場から複素解析を解説。ポテンシャル理論の詳細な解説書。 |
儀我美一 儀我美保 |
非線形偏微分方程式 |
共立出版 |
ナビエ・ストークス方程式の理論的解析的解説書。工学者の私には新鮮な印象の1冊。 |
Milton Abramowitz Irene A. Stegun |
Handbook of Mathematical Functions |
Dover |
解析学に公式集である。理論流体力学で用いることの多い特殊関数の公式が多い。理論流体力学を専攻した学生の必須の公式集。 |
I.S. Gradshteyn I.M. Ryzhik Alan Jeffrey |
Table of Integrals, Series, and Products |
Academic Press |
公式集。Handbook of Mathematical Functionsを補う公式集として個人的には使用している。 |
Carl M. Bender Steven A. Orszag |
Advanced Mathematical Methods for Scientists and
Engineers |
McGraw-Hill |
理論流体力学で使われる特殊関数を数値計算も含め解説。特にAiry関数の記述が詳しい。 |
Rutherford Aris |
Vectors, Tensors, and the Basic Equations of Fluid
Mechanics |
Dover |
CFDで使うこともある解析幾何の入門書。流体力学からの視点で書かれているので純粋な数学書よりは読みやすい。
流体力学の数学的な入門書でもある。 |
数値計算 |
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著者 |
書名 |
出版社 |
感想 |
Edited by Brian Gough |
GNU Scientific Library Reference Manual |
Network Theory |
GNUのフリーの数値計算ライブラリのリファレンスマニュアル。ソースコードも入手可。一通りにライブラリがある。特殊関数が多いのが個人的にうれしい。 |
William H. Press et al. |
Numerical Recipes in C |
Cambridge |
世界的に標準的な数値計算ライブラリの解説書。 |