Cadets

  

History

    

 防衛大学校アメリカンフットボール部が創部されたのは、1、2期生が在学中の昭和29年で、10名ほどの部員であったと記録されています。当時、アメリカンフットボールは限られた人だけのスポーツで、指導者を得ることは大変難しい時代であったようです。防大にとって幸いであったのは、立ち上げのときから野崎和夫氏、ウィーリー杉原氏をはじめとする素晴らしい指導者の方々と出会い、温かくも厳しい献身的な指導を受けることができたことでした。
 昭和32年には、8番目の大学として関東リーグに加盟し、リーグ戦に参戦しております。 リーグ戦では並み居る伝統校の中、2勝6敗という初陣ながら素晴らしい結果を残しました。創部から3年目にしてこのような鮮烈なデビューを果たせたのはコーチ陣の素晴らしい指導があったこと、全部員が新設防衛大学校の学生としての誇りと意気込みを持ってリーグ戦に臨んだことなどによるものと思います。
 それから今日までの70年間、部員は初心を忘れずに練習に励み、試合を戦ってきました。 数々の輝かしい成績を収めて、大いに喜びました。また、それと同じだけの屈辱、挫折も味わいました。すべての部員は青春真っ只中のあの時期に、栄光を求めあるいは自分と戦い、 汗と涙を交錯させながら土ぼこりの舞う小原台のグランドを走り抜けました。
  『闘志なき者は去れ、而して山を降りよ』
という部訓を胸に抱いて。