柔道部紹介







タイトル


関東学生柔道大会など、鍔ぜり合いの相手には先をとって勇猛果敢にゆけ、更に選抜され た全日本学生の一流強豪陣に対しては、負けるにしても堂々と仕合って、立派に死ねよという 戒めを以て標語とした。

標語


(1) 油断大敵

実力、我に劣る相手と仕合う場合であって、「油断」自我感情が高揚して意気傲然、相手 校をナメて、その研究を怠り、よって思わざる不覚をとることを厳に戒めたもの。

(2) 勇猛果敢

彼我の実力伯仲する相手校と仕合う場合、いわゆる紙一重の勝負、鍔ぜり合いの試合に 際してであって、「勇猛果敢」先手先手と果敢に圧倒せよ。要は、「断」の一字で往けというので ある。柳生兵庫助利厳が加藤清正の客将として肥後に赴くに際し、祖父石舟斎は、切り結ぶ太刀の下こそ地獄なれたんだ踏み込め神妙の劔の一首をはなむけとして贈ったという。その精神は「断」であり、先をとって果敢にゆけということである。


(3) 豪快淋漓

幸田露伴先生の書いたものに「狭霧晴れてゆく川中島において、謙信の大軍を目前に見 た信玄は思わぬ作戦のくい違いに、とっさには驚いたであろうが、直ちに十二段の陣構えに立 てる」とあったのから採った。淋漓は盛んな意味の形容である。実力我に勝る相手校と仕合 い、いかに悪戦死地に窮するとも臆せず、挺身敢闘して一歩も譲らない気迫を、立派に死ぬ 気を激励したものである。