防衛省では国際社会における信頼関係の増進や相互理解の促進を目的として、陸・海・空の各自衛隊や各機関等において様々な海外との防衛交流が行われております。その一環として防衛大学校におきましても各国の士官学校・軍学校等からの留学生の受け入れ(受託教育)を行っており、平成12年(2000年)春、大韓民国空軍士官学校から本科学生への留学生の受け入れを開始し、その翌年からは陸・海軍士官学校からも2年に1回留学生を受け入れるようになりました。また、平成14年(2002年)からは防衛大学校学生(航空要員)を韓国空軍士官学校に1年間派遣させる制度も始まり、防衛大学校と韓国の各士官学校との交流が活発になってきました。
 そんな状況の中で、日本と韓国の士官候補生の交流促進と相互理解を目的とし、平成13年(2001年)に防衛大学校の校友会の一つとして設立されたのがこの「韓国文化研究同好会」です。

 隣国である大韓民国(韓国)は古くから政治・経済など様々な分野で日本と密接な関係がありますが、過去の歴史的な背景から両国の関係は決して良好ではないのが現状です。最近では「韓流ブーム」の影響で多少は理解が得られるようになりましたが、それでも全般としてはまだまだお互いを深く理解するには至っていません。また、防衛大学校内においても日本に一番近い国である韓国についてよく理解していない学生が少なくなく、これからの日本の防衛を担う防衛大学校学生にとって隣国である韓国を知ることは、とても重要な事であると考えています。
 防衛大学校韓国文化研究同好会では、同世代の若者である韓国陸・海・空軍の各士官学校からの留学生と防衛大学校学生との交流を通じて、第2外国語として取り入れられている「朝鮮語(韓国語)」の課外における学習の場を与えるとともに、韓国の様々な文化を研究し深く知ることによって、将来の北東アジアの平和と安定のために重要なパートナーとなる韓国との友好親善を増進し、「近くて遠い国」から「近くて近い国」になることを願っています。
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