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【番外−特別編6】 2000年9月
(注:この文章は私の妻が友人にあてるために書いたものをそのまま載せてます。)
カナダ旅行記
9月に入って、アメリカも肌寒くなってきました。
外の木々も、なんとなく秋の色に変わってきています。
帰国まで残り1ヶ月を切り、使わない日用品を荷造りしたりと、
気持ち的にも、なんとなくあわただしい日々を送っています。
それにもかかわらず、私達は先日最後の旅行地、カナダへ出発しました。
私にとっては、カナダには特別の思い入れがあります。
今回の目的地[プリンスエドワード島]は、小さい頃から愛読していた、
[赤毛のアン]の作者、モンゴメリの故郷であることです。
私は赤毛のアンが大好きで、同年代の方ならわかると思いますが、
アニメ[ハウス子供劇場]、日曜日の夜やっていましたよね、
毎週欠かさず見ていて、その時の感動が忘れられず、
大人になっても文庫本を何回も読み続け、
広大なプリンスエドワード島の風景を想像していました。
とにかく、わたしはアンが大好きなのです。
ですから、私は絶対、一生で一度はプリンスエドワード島に行くのが夢でした。
でも、まさかこんなに早くその夢が叶うとは思っていませんでした。
去年、主人の留学がアメリカに決まり、私と息子が同行する条件に、
[絶対プリンスエドワード島に連れて行ってくれる事]と提示しました。
ですから今回主人は、その約束を守ってくれたのです。
9月1日ナイアガラ滝に行く
プリンスエドワード島に行く前に、飛行機でトロントに飛び、
そこからレンタカーで1時間半のナイアガラ滝に行って来ました。
トロントまでの飛行機は大変小さく、約50人乗りです。
主人の実家の能代に帰る飛行機が、今まで私が乗った最小の機種でしたが、
簡単に記録は塗りかえられてしまいました。
機内に入ると小さな飛行機の1番前が私達の席です。
コックピットの扉が開いていると、操縦の様子がよく見えました。
1人しか乗っていない、やさしくてとても美しい客室乗務員さんが、
なにかと小さな優太を気遣ってくれます。
特に感激だったのは、トロントに着陸してから、
パイロットのいるコックピットの中にまで優太を入れてくれた事です。
優太はよく分っていませんでしたが、
親の私や主人の方が興奮してしまいました。
ナイアガラまでは、レンタカーで行きました。
私と優太は5月にナイアガラは旅行していて、今回2回目です。
前回は私の両親と行き、とても感動だったので仕事で行けなかった主人にも、
是非見てもらいたくて今回計画しました。
前回もそうでしたが、相変わらず時間に関係無く、
トロントとナイアガラを結ぶ高速道路は混んでいます。
1時間半かかって、ナイアガラ滝に到着しました。
滝は、アメリカ滝とカナダ滝の2つがあって、
カナダ滝のスケールはとてもすごかったです。
私達はまず、水上から滝を見ることができる舟に乗りました。
乗船前には全員にビニールカッパを配られます、
これは舟で滝の近くまで行くと、水しぶきをかぶるからです。
カッパを着ていざ乗船、私は2回目とはいえ、
これから沢山水しぶきをかぶる事を考えると、心がワクワクしてきます。
アメリカ滝の方は通過程度で、その向こうのカナダ滝に近づくと、
ゴーッという音と共に台風の雨のような水しぶき、
目も開けていられない状態です。
滝つぼの近くで少し舟は停止しました、私達は存分にしぶきを浴び、
スッキリさわやかな気分の中、この豪快な舟は船着場に戻りました。
その後、カナダ滝の流れる水の裏側に行きました。
これまたカッパを着て、エレベーターで地下へ、ゴーッと滝の水の音がする中、
薄暗いトンネルを歩いて自然光の方へ行くと、
勢いよく流れている滝の水の裏側が見えます。もちろん水しぶきも沢山浴びます。
日本にはこのような観光スポットがあるのかどうか分りませんが、
さすが豪快な国だなぁ、、、と、感動でした。
数時間のナイアガラ観光を終えて、車で再びトロントへ戻ります。
次の日プリンスエドワード島へ渡る飛行機の時間が早いので、
今夜はトロントのホテルに泊まります。
ホテルに到着したのが夜の9時過ぎ、まだ夕ご飯も食べていませんでした。
宿泊したホテルは、とても古くゴージャスな建物で、部屋の内装も素敵でした。
せっかくのゴージャスホテルなのに、ほとんど寝るだけの滞在なんて、、、
もったいない気持ちでいっぱいでした。
夕食はホテルの近くのシーフードレストランでとりました。
駆け込むように入ったわりには、とても美味しくて良かったです。
味が口に合わないのでしょうか、アメリカのレストランで
[おいしい!]と感じることは、めったに無いのですが、
カナダで最初の料理の美味しさにビックリです。
今回の旅行の食事にとても期待が持てた料理でした。
9月2日プリンスエドワード島上陸
朝9時のフライトだったので、大急ぎで飛行場に行きました。
今日のトロントは霧が立ち込めていて、視界が良くありません。
今までのアメリカ国内旅行の経験上、いかなる場合でも定刻通りに、
飛行機が飛んだためしがないので、[これは定刻には絶対飛ばないね]
などと話していたら、、、なんと定刻出発!!
カナダ人は几帳面だ、、、と、やけに感動しながら、
大急ぎで人をかき分けチェックイン、ようやく飛行機の所までやってきました。
飛行機に乗り込むと、日本人の多さにビックリ、
新婚カップル、熟年カップル、OL3人組などなど、
日本でのアン人気を改めて感じました。
飛行機で2時間、飛行機の窓から赤土と緑の畑、沢山の木々が見えてきました。
いよいよプリンスエドワード島上陸です。
シャーロットタウン空港で飛行機を降りて外に出ると、[寒い!!!]
気温20度以下、半袖でも汗がにじんだナイアガラとは全然違いました。
タクシーで宿泊ホテルまで行き、少し休憩した後、
すぐにシャーロットタウンの街の中を探索しました。
アンの町、観光の町のせいか、とにかくお土産屋さんが多いです。
アングッズやパッチワーク、女性が大好きな雑貨まで、
お店を丸ごと買ってしまいたくなるほどでした。
牛がキャラクターのアイスクリーム店があって、そこのキャラクターグッズの中に、
ピカチューの体の模様を牛にプリントした、[ポケカウ]のTシャツ発見!
こういう怪しいグッズが大好きな私としては、速攻で買いました。
もちろん、息子の優太用です。
夕食はホテルのすぐ近くのシーフードレストランでロブスターを食べました。
[時価]となっていたので、内心ドキドキ。
でも、結構大きいロブスターと、ホタテやムール貝など、
大皿にところ狭しと並んでいて、3人でお腹いっぱい食べました。
これで25カナダドル!!日本じゃ絶対食べられないなぁ、、、
それと、シーフードチャウダーがとても美味しかったです。
優太は旅行のレストラン通いになると、あまり食欲が出ず、
食べられる物を探すのが大変です。でも、クラムチャウダーは好きなので、
レストランに行くたびに毎回注文します。今回も4回食べました。
とにかく全てが新鮮で美味しい魚介類料理です、昨日の予想は大当たり!!
カナダは料理が美味しいです、本当に、、、
夕食後は8時からアンのミュージカルを見ました。
今回の旅の目的の半分はこのミュージカルを見るためです。
これは街のコンフェデーションセンターの劇場で夏場だけ上演されるものです。
夜の部は、8時から11時近くまでの上演だったので、
優太の体調が心配でしたが、実はアメリカ東海岸と1時間の時差があることを、
その日の夕方気付き、(かなりオマヌケです)
11時でも体内時間は10時、何とか大丈夫でした。
ミュージカルなんて何年ぶりでしょう、、、
私は英語でセリフはあまり分りませんでしたが、
ストーリーを知っているので、とても楽しく見ることが出来ました。
主人は内容が分らない分、セリフが聞き取れるし、
優太は何もわからないけど、歌と踊りを楽しそうに見ていました
ストーリーは、アンがグリンゲーブルズに来てからのエピソードがほとんどです。
俳優さん達の演技も、私の頭に浮かぶアンストーリーそのままで、
本当に素晴らしかったです。
この日は早朝からあわただしい1日でしたが、とても心に残る1日でした。
9月3日 キャベンディッシュ観光
昨日の夜から雨が降っていてとても心配でしたが、今日は良い天気です。
朝から日本人添乗員さんと、キャベンディッシュ観光です。
キャベンディッシュとは、ストーリーの中に出てくるグリーンゲイブルズや、
お化けの森、恋人の小径など、作者のモンゴメリが実際に生活していて、
物語のモデルにした、ゆかりの場所です。
[アン]は物語の中の人ですが、実際にこの場所に立つと、
本当に実在していた人のような錯覚になります。
でも、グリーンゲーブルズのアンの部屋には、
ギルバートの頭で叩き割った石版も展示してあって、
[これっていったい誰が叩き割ったの???]と
ちょっと思ってしまいましたが、、、
モンゴメリゆかりの家々は、広大なカナダの土地に建てられたにしては、
1部屋の大きさがとても小さく感じました。
といっても日本人が住む家と同じような間取りです。
すでにアメリカ生活1年、色々なお宅を訪問し、
すっかり広さの感覚がアメリカンになってしまっているのでしょうか???
その小さな部屋の中は、所狭しとデコレーションされていました。
私が感動したのは、昔アニメで見たのですが、
マリラがブラウニーを焼いていた、ストーブ型のオーブン。
実際に見ることが出来てかなり嬉しかったです。
あと、作者のモンゴメリが実際に作った、クレイジーキルトも素晴らしかったです。
クレイジーキルトとは、パッチワークのように1ピースの形が決まっていなく、
不規則な形と配列で縫い合わせて行くキルトです。
私はアメリカに来て少しキルトをやったので、
モンゴメリの手の込んだ作品にビックリしました。
この場所は何処も、何もかも素晴らしい景色でしたが、
特に物語の中の[輝く湖水]もモデルになった場所は、
とても素晴らしく、心に残る景色でした。
お昼ご飯は、レストランで1人1匹のロブスターランチです。
なんて豪華なランチでしょうか、、、優太3才にも一人前あります。
アメリカに住んでいて、新鮮な魚介類に飢えていた私達は、
この旅2度目のロブスターも、とても美味しくいただきました。
午後からは、グリーンゲイブルズ周辺を探索したり、
お土産を買ったり、ツアーのわりにはゆっくりと過ごせて、
とても良かったです。
あと、モンゴメリが眠るお墓の近くの郵便局で手紙を投函すると、
[グリーンゲイブルズ]の消印がつくので、自分宛に葉書を出してみました。
お土産屋さんで、物語の中でアンが飲んでいたいちご水が売っていたので、
飲んでみました。添乗員さんによると、本当はいちご水ではなくて、
[クランベリー コーディアル]という名前なのだそうです、
実際こちらでは、どのお店でもその名前で売られています。
昔、原作を日本語に翻訳する時には、日本でクランベリーなんて、
知られていなかったらしく、それでいちご水と訳したと話してくれました。
いちご水の味は、かき氷のいちごシロップにとてもよく似た味でした。
夕方、広大な赤土の畑や牧草地を通り抜け、シャーロットタウンに戻ってきました。
観光バスからの景色も、今では素敵な思い出です。
本当にアンや、作者のモンゴメリを堪能した素晴らしい1日でした。
夕食はツアーの添乗員さんが薦めてくれたレストランに行きました。
私達はあらかじめ予約をしていたのでスムーズに入れましたが、
かなり人気のレストランらしく、予約なしできたお客さんは、
ほとんど入る事が出来なかったようです。
ここでもシーフード料理中心に食べました。
どの料理もとても美味しかったのですが、私がこのお店で感動したのは、
優太が頼んだジンジャーエールジュースデス。
手作で、ちゃんとショウガの味がしたのでびっくりでした。
それとパンにつけるバターです、プリンスエドワード島は酪農も盛んらしく、
乳製品も美味しいとは聞いていましたが、多分お店の手作りバターなのでしょう、、、
クリーミーで最高です、思わずバターだけおかわりしてしまいました。
お腹いっぱい食べて、大満足の最後の夜は終わりました。
昨日もそうでしたが、最高の1日でした!!
9月4日 アメリカに帰る
いよいよ帰る日がきました、お昼の飛行機だったので、
余った時間は近くのハーバーフロントに行きました。
今日9月4日は祝日[レイバーデイ]、日本の勤労感謝の日です。
カナダもアメリカと祝日が同じでビックリでした。
祝日は、街のほとんどのお店が休みになります、
でもハーバーフロントのお店は比較的開店していて助かりました。
ゆっくり見ているうちに、気がつくともう時間!
またまたあわてて飛行場まで移動しました。
トロントで乗り継いで、ワシントンダレス空港へ、
少し飛行機酔いをしましたが、今回は問題なく預けたカバンも無事、
我が家に戻ってきました。
最後に
3泊4日の小旅行でしたが、私が最も憧れていて行きたかった場所でしたので、
本当に楽しく夢心地で過ぎていきました。
この私の夢の旅行に駄々もこねずに元気に付き合ってくれた息子の優太、
そして夢を実現してくれた私のギルバート、いや、ダディ、
(恥ずかしい呼び方ですね、、、日本では改めます)
本当にありがとう!! 感謝しています。
これから本格的になる帰国の準備や、帰国後の日本の生活も、
この旅行の思い出を胸に、楽しくやっていきたいと思います。
長々と書いてしまいました、最後まで読んでくれた方、
ありがとうございました。
私達はもうすぐ帰国します。
皆さんにお会いするのを楽しみに荷造り頑張ります。
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