I
N
D
E
X
S
T
U
D
Y
P
H
O
T
O
O
T
H
E
R
 
応用分析化学 国内学会等 海外学会等 NIST留学記 NDA留学記

【報告-第4回】 99年9月 
日本は残暑はどうですか?こちらは、すっかり快適な気候になってしまいました。

ちょっと早いんですが、2週間の間隔で4回目をお届けいたします。
今回は、NISTと近郊の街について書きます。

NISTは日本で言うと工業技術院のようなところです。同じ通産省ですし。

場所は、USAの東海岸に位置しています。メリーランド州といっても、
ピンとこないかもしれませんが(私は、わかりませんでした。)、
USAの首都、ワシントンDCがある州です。
厳密にはワシントンDCは特別区ですので違いますが、位置的にはDCはメリーランド州の中にあります。
数十年前までは隣のバージニア州の方にもDCはあって、形として正四角形をしてましたが、
バージニア側の半分は、バージニア州に返還されたのだそうです。
ですが、地図には名残として必ず点線で記されています。
メリーランド州とバージニア州はポトマック川で分断されています。
橋がほとんど無いので、隣の州に行くのは、ちょっと厄介です。
ここは、ニューヨークからは飛行機で1時間ぐらい南です。
メリーランド州はUSAの中で2つある美しい(きれいな)州の1つだそうです。
もう一つは西側のカリフォルニア州だそうです。

先週の週末、ニューヨークに観光に行ってきました。
注:リンク先のNYの話しはこの時の話ではありません。)
ニューヨークはタクシーだらけという感じで、車の運転マナーは最悪でした。
どうもニューヨーカーはクラクションを鳴らすのが大好きらしいです。
街はお世辞にもきれいとは言えませんでした。夜景はすばらしいんですが。
注:結構大通りを外れると道が狭いですし、ブロードウエイも狭いです。
      夜景と昼に自由の女神から見る摩天楼を見ると完璧。)

また、この前、アナポリスに行ってきました。
アメリカ建国のときに、条約(?)にジョージ・ワシントンがサインをした場所、
メリーランド州議会(今は記念館、もちろん入場はfree)がアナポリスにあります。
アナポリスはDCより東にあり、街の雰囲気は”横須賀”のようです。
というのも、アナポリスにはUnited Naval Academyがあるからです。
しかもヨットハーバーの隣にあります。ということで、
海(アナポリスは海じゃなくて、チェサピーク湾に流れる川の河口、しかも
チェサピーク湾も大西洋から隔離されているので、全く潮の香りがしません。)
が隣(眼前)にある防衛大学と似た環境なわけです。
服装も防大生と全く同じです。防大が真似したのかな?
ただし、女性は防大と違って男性と全く同じ服装をしてました。
この街は金持ちの街らしく、大変りっぱな家に必ずヨット係留場&ヨットが
付属しておりました。葉山とか、小樽のようなヨット&観光のクラッシクな街です。

NISTに話を戻します。
NISTのある街はGaithersburg(ゲイザーズバーグ)ですが、
ここは、DCから北西に20-30kmぐらい離れた街で、
DCとは州間高速道路(Interstate)、I270で結ばれています。

ゲイザーズバーグぐらいDCから離れると(と言っても、朝夕の通勤時間外の混んでない時間帯では、
DC入口まで車で15分ぐらいです。)、もう北海道のような環境で、酪農地帯のようです、、、昔は。
現在においても酪農地帯を彷彿させる、芝生を丸めた草の塊が転がっている
場所がすぐ近くにありますが、(牛を見ないので不思議なんですが。。)
農家は、ほとんど土地を売ってしまって、そこかしこに現在、どんどん新しい建物が建設されています。
また、この辺は湖が大変多くて、いたるところに湖&芝生があります。注:湖は人造湖が多いです。)

NISTは北大(農場含む)の2倍ぐらいの(と思う)広さですが、ほとんど芝生です。
なんのために、こんなに広く芝生(土地)を確保しているのか、わかりません。(鹿のためか?)

さて、私は8月の下旬に同じ部屋の中で場所を移動しました。
ルームメイトのフランス人(学生)がテキサスに行っちゃったので、広い方に移動したのです。
私の居室は、88歳の年配研究者と同部屋です。(80歳だったか?)つまり3人いたわけですね。
今は2人です。
彼はNISTを退官した研究者ですが、退官した人でも希望があれば
部屋を供与してもらって研究を続けられる制度があるようです。
と言っても、来るのは毎週、木曜だけですが。ということで、ほとんど一人です。
このため、TEL番号が301-975-6750に変わってしまいました。
以前のTEL番号でもかかってくれば今のところ私がとるんですけどね。

8月はvacationの季節でもあるのですが、
毎年の研究成果をグループリーダー達の前で発表して、評価される時期でもあるようです。
この時に、J. Polm. Sci.のchief of editorであり、NISTのポリマーdivisionの統括リーダーでもある
Eric J. Amisと握手する機会がありました。40ー50歳ぐらいに見えますが、わかりません。
彼はJOKEも好きですが、いつもネクタイをしていて、きっちりした格好をしています。
事務的な仕事で忙しそう。背はあまり高くありません。
ちなみに、彼以外でネクタイをしている人をポリマーdivisionでは見かけません。
(彼もネクタイをしているからと言って、背広ではありません。)

NISTでは、薬品など実験器具が、あらかじめ中にある購買のようなところにストックされており、
各研究者、各グループには、購買番号とでも言うようなナンバーが配布されていて、
その番号でそれらを購入するシステムになっています。
文房具なども同様です。研究費から後で引かれるのでしょう。
ストックされていないものは、TOP秘書の人に、これが欲しいんだけどって言うと
1-2週間で入荷されます。特殊なものは、個人で業者に頼んでいるのでしょう。
注:USAは9/30で会計が締め切られ、10/1から新しい予算の執行に
      なるのですが、9月中旬に、もう買うなーというメールが流れました。)

最近、とこやに行ってきました。やはり、とこやは日本の方がいいですね。
高いけど、日本のとこやさんのテクニックはいいです。
こちらは髪切るっていうか、ほとんどバリカンで終わりでした。
ハサミはちょいちょいってやって終わり。それで12ドル。
洗髪は無いので、急いで家に帰って髪を洗いました。

今、円高ですが、こちらのいろいろな値段をみていると、
1ドル100円で計算すると、日本と同じ程度になります。
120円で計算すると、アメリカの売値はちょっと高価になりますが、
こちらの人がその値段で買っているとは、到底考えられません。
一般の人の給料も日本より安いようです。日本円にした時の額面では。
食料品は売っている量が多いので、同じ量で比べると120円で計算しても日本より安いか同じぐらいです。
ガソリンは240円ぐらいで計算しないと同じになりませんが。。
ニューヨークで会ったビジネスマンの話では1ドル100円ぐらいで
儲けが無くなるので大変だということでしたが。

さて、
車の保険が”半年で”1500ドル弱ぐらいとわかり、途方にくれてます。
結構、交渉したんですが。。入るときに190ドルぐらい払ったのであと1300ドル弱。
9,10、11、12月で払わないと行けません。
JALのファミリークラブが結構ばかにできないと、最近つくづく思いました。
これに入っているんですが、さらに、そこの保険に入っていると、
代行して保険会社と交渉してくれるようで、そうすると半年で600ドル程度まで交渉してくれるようです。
1月からの保険は別のところにするとしよう。。。

それでは今回はこの辺で、さようなら。

と思ったんですが、今日またちょっとしたトラブルがあったので報告しましょう。
家賃は10日までに払うというのは知ってたんですが、なんか請求書が来るだろうと思っていたら、
(他のアパートの人の話ではそうだったので)来なかったので、今日Resident Serviceに行ってみると
5%の延滞金が加算されると言われ、がーんと思ったのに加えて、個人小切手は10日までならOKだけど、
それ以降はmoney orderじゃないと支払いができないと言われ、
近くのスーパーに行って買って来いって言われました。で、行ってみると、
今度はキャッシュじゃないとmoney orderは買えないって言われてしまいました。
おー、アメリカでもキャッシュしか受け付けないことがあるんだなー、
なんて感心してしまったわけじゃなく、900ドル近くをキャッシュ!?って驚きました。
で、銀行に行って初めて100ドル札なんて手に出来ました。
アメリカのお金って、みんな同じ大きさで、色も同じなのであまりありがたみが無いんですけど。

次回もお楽しみに。

PS:
NISTは芝生が多くて鹿もいて、さらにでかい鳥もいるんですが、
こう書くと、素晴らしい環境だと思いますよね。でも、動物っていうのは
いたるところに、”そそう”をするんですよ。特に、でかい鳥、”がん”かな?
鹿はコロコロだけど、鳥はねー、、緑色のでかーいのを歩けない状態にそこかしこにしてくれます。^^;
ページのトップへ戻る