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応用分析化学 国内学会等 海外学会等 NIST留学記 NDA留学記
 
【報告−第6回】 99年11月
  そちらの気温はいかがでしょうか?

  アメリカの東海岸の、特にこの辺の気候は気まぐれが有名のようで、 昨日の夕方のテレビの天気予報が、今日の朝は変わるというぐらいです。 しかもあまり当たりません。予報も難しいようです。 テレビ局によって全く違う予報を見かけることは、良くあることです。 こちらは11月に入り、10月の秋模様が、 すっかり冬の枯葉模様に替わってしまいました。 寒い日と、結構あたたかい日があります。

  10月31日の日曜日に、サマータイムから標準時間に戻りました。 朝起きて、11/1日からかな?でももしかしたら、とテレビをつけると、 家の時計が1時間進んでいました。おー、、なんか得した気分。 でも、これって、4月に起きた時に、突然世の中の方が1時間進んでいたとすると、 あせるだろうなー、と考えてしまいました。また、この日は有名なハロインでした。 私は、ボスの家とその周りの一般家庭を子供と一緒に回ってチョコをもらい、 ハロインを楽しみました。アパートで家を飾る人はあまり居ませんが、 アメリカの一般家庭は、信じられないほど素晴らしい装飾を家に施していました。 装飾をしている=来て良いよ、という合図なのです。

  さて、今回はアメリカ人の合理的な考え方(というか何というか)について、 私が感じた、こちらの人の考え方を中心にお話ししたいと思います。

1:   公共施設の開放(学校のグランドなど)
こちらの人は、税金を払っているんだから、という考えが 基本にあるというのは、日本人よりも強いのでしょう。 小中高大などのグランドやテニスコート、はては建物など全ては、 土日に使用していない場合は、一般の人が勝手にただで使っても良いのです。 建物は勝手じゃないとは思いますが、グランドや特にテニスコートは 勝手に使っています。グランドなども素晴らしく、 高校のアメフトの試合などでは(私は見てませんが)素晴らしいチアガール も見れて、入場料の元もとれるとか、とれないとか。

つまり、学校などの公共物は、税金でまかなわれているわけで、 使っていないときに、我々が使うのは当たり前という考えです。

2:  信号機
真夜中に車で出掛けた時知ったのですが、こちらは夜中は幹線道路も含めて 全ての道路が赤と黄の点滅に変わっています。ということで、 ほとんど交通がない片側3車線の道も、止まることなく走ることができます。 日本だと、夜中でも必ず信号が変わるまで止まらないといけないんですが、 あれって、無駄ですよね。そう思いませんか。

また、こちらは赤信号でも右折OKですが、 (右側通行なので。また、右折してはいけないところは、ちゃんと書いてます。) 日本は赤信号の時に左折してはダメですよね。 これも無駄では?と思ったんですが、日本だと歩行者が多いので危険ですね。 ”つくば”は例外的に道もそういう風にできているし、歩行者も少ないから 可能かもしれませんね。
(注:交差点で日本だと南北と東西が一斉に赤と青に変わりますけど、 この辺の信号は、すべて時差式で、1つの方向が青だと他が赤になります。 どういうことかというと、北方向が青でも南方向は赤で、東西は赤ということです。 つまり、左方向(日本だと右に曲がる)へ曲がるのが簡単にできるのです。 信号に従っていると、あまり事故を起こさないような仕組みになっているのですね。 日本もそうすればいいのにね。)

3:  サマータイム
日本はサマータイムを制度として取りいれるとか、いれないとか、 ゆれてましたが(導入するんでしたっけ?)、日本がサマータイムを 導入したら、夕方の5時から8時ぐらいまで遊ぶんでしょうかね? 例えば、テニスするにも予約しないといけないとか、ゴルフも高いし遠い。 こっちは空いていたらテニスもできるし(コートはただだし)、 10分も車で走ればゴルフ場たくさんありますし、しかも安い。 18ホールで3000円ぐらいだという話し。 私のボスは、こよなくゴルフを愛しています。

日本でも残業はダメって条例でもつくって、5時に仕事終えて まだ太陽が上にあったら、遊びに行きたくなりますかね。 やってみるのもいいかも。

4:  祝日
日本は、祝日は全国的に休みになるんですが、アメリカは、United States というだけあって、州ごとに違います。ここまでは、まーそうかと思うんですが、 これが、州の中の郡(county)ごとでも違うし、企業によっても違うのです。 で、カレンダーに祝日とあるのに、学校や会社が普通の日と変わりなくあります。 NISTは、Federalということで祝日は完全に休みです。 (今でも心配なので、朝、NISTに見に行きますけど。)

  つまり、休みにするかどうかは、国ではなくて各集団に任されているようです。 メリーランドのここ、モントゴメリー郡の学校は、大抵休みじゃありません。 学校などは年間の勉強時間が決まっているらしく、緊急に休みを入れられるように、 祝日は休みにしていないということも聞きました。 この辺は雪はあまり降らないようですが、大変な寒波になるときがあって、 毎年1度か2度ぐらいフローズンレインというのがあるそうです。 これは地面が氷点下で雨が降るんだそうです。 そうすると、道路上で瞬時に雨が氷に変わって、大変危険な状態になるそうです。 こういう予報が出た時などは、学校は休みになるようです。 この前のハリケーンの時も予報が出た日は休みになりました。 この辺はたいしたこと無かったですけど。

  その他にも、多民族国家らしく、アメリカの休みよりも 民族の休みの方に合わせるようにしているようです。 例えばユダヤ人が多い州やCountyでは、彼らが我々とは全く違うユダヤ暦なので、 祝日も違うために、休みは少数派でもそっちに会わせてあります。 アメリカの社会(経済)は、ユダヤ人に牛耳られているという 裏の事情もあるのでしょうけどね。 2000年問題どころか、彼らの暦では来年は3700年ぐらいだったかな? というように、日本のような単民族の世界とは違うようです。
注:また、こちらは11/25日はThanksGiving Dayで木曜なので金曜が休みになると 4連休になるわけですね。こういう時も休みです。感謝祭に七面鳥を食べる というのはご存知でしょう。この日は日本の正月と同じような休みで、 パーティを開催するわけですが、この時、アメリカ人は日本人がお正月に 民族大移動するようにみんながアメリカ国内を故郷に大移動して帰るようです。)

5:  車の駐車(身体障害用)
こちらで有名なのが、絶対に身体障害者用のマークのついたところに、 駐車してはいけないというルールです。 こちらはナンバープレートにも障害者マークが入っています。 また、高速にもHOV車線というのが別にありまして(片側6車線+HOV1とか)、 平日の混む時間は二人以上乗った車以外は走ってはダメとか、 そういうルールが確立しています。 日本だと、スーパーやデパートにある障害者用の駐車枠に止めたり、 走ってはダメな時間帯にバス専用路を通ったり、 そういうルールを守らない人が多くいますよね。 でもアメリカ人は絶対にそういうことはしません。

  これは、アメリカ人のマナーが素晴らしいのでは無く (もちろん、それもあるのだと思いますが)、 ”人は悪さをするものだ”という性悪説に基づいているからだと思います。 つまり、アメリカって、本当に良くポリスが車走らせているんですけど、 こういうルールを破ると、本当にポリスに捕まるのです。 それに罰金が半端じゃありません。 HOVは500ドル〜1000ドル、障害者駐車場は100ドルというように。 (ポリスは故障車を見つけるために走っているということもあるそうです。 つまり人助け。本当にエンストしたりして止まっている車が多いです。)

6:  小切手
小切手は、カード社会とはいえ、小切手社会でもあるので結構使います。 カードとは違って、読み取り装置とか要らないし、お金と同じなので便利です。 ですが、これ、その場で、誰に、と金額(数字と英語)とサインを書くので、 結構面倒くさいものでもあります。最近はサインだけで後はお店の方で その場でタイプしてくれるところもあります。

  こちらは銀行振込という仕組みがないので、そういう時は小切手で郵送になります。 アパート、電気、水道、ガス、電話、ケーブルテレビ、託児所、保険などなど。 毎月、毎週必ず使います。慣れると、これは素晴らしく便利。 ですが、通帳という概念が無いので、これは日本人にしてみれば、 信じられないぐらい、不便であるとも言えます。 毎日、使ったカードや小切手の金額を書いておかないと、 不渡りになったりしますし、銀行にどれだけお金があるのか、わからなくなります。 (一月に一度、利用明細書が銀行から郵送されてきますけどね。)

7:  濡れた床注意
アメリカは、差別(はないとは言いますが)+分業が徹底しているところです。 3Kという仕事やファーストフードの売り子さんは黒人かスパニッシュで、 アングロサクソン人種がやっているのを見たことがありません。 (この辺に白人が少ないのかも知れませんが。)

  さて、その中の掃除という仕事ですが、日本だと、 人が食事している横で掃除しないですよね。 ところが、掃除の業務の人は、掃除が仕事なので、 食べている人がいても、気にせず真横で床を拭いて、 濡れた床注意の高さ50cmぐらいの黄色い看板を設置して行きます。 ハンバーガー屋(マクドナルドなど)に行くと、いつも出会えます。 (NISTでもいたるところに看板を見つけることが出来ます。) 自分の仕事は自分の仕事としてしっかりやるのはいいんだけどさー、って思います。

8:  飛行場の入口(国内線)
日本だと乗客に会うのは、乗客が飛行機から降りてターミナルを通って 荷物受け取り所で荷物を取って、完全に外に出ないと、出会えませんよね。 でも、アメリカは切符を搭乗口で買うので、切符が無くても搭乗口まで入れます。 もちろんX線を通りますけどね、搭乗口に行くには。 ですから、乗客が飛行機をでたところで、出迎えられるわけです。 アメリカ人は感動を生むのが、うまいな、と感心しています。

  でも、荷物は誰でも取れる場所で出てきます。どういうことかと言うと、 飛行場の入口のすぐ近くに(外から数十m)baggage claimがあって、 しかも検札なんてないから、盗む人いないのかな?と思います。 日本だと外の人と乗客の荷物受け取りは隔離されているから、 ちょっとビックリします。

さて、今回も長くなってしまいましたが、楽しんでいただけたでしょうか? 最後に最近試したことについて、ちょっと。

  NISTでは当然、英語版のWindows(Macも少数ながらあります)ですが、 (MacもOS9はあまり評判良くないですね。挽回のチャンスなのに。) 次のWin2000はUnicodeで2バイト文字を内部処理してますが、マイクロソフトは 英語版のIE5とOutlookで日本語(やその他いろいろな言語)を読み書きできる モジュールを先行してWebに置いてます。つまりIE5やOutlook(Expressも含む)は、 すでに内部で2バイト文字をUnicode処理できるように作られているわけです。 で、それをダウンロードして(8Mbぐらい)試してみました。 おもしろいことに、英語IE5とOutlookで日本語が書けます。英語キーボードで。 また、そのおかげで日本語フォント(MS-Gothic)がインストールされたので、 Netscapeでも日本語表示ができるようになりました ^ ^;、書けませんけど。 で、NISTからでもOutlookを使えば日本語メールが出せるようになりました。
これは便利。

では次回までさようなら。