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応用分析化学 国内学会等 海外学会等 NIST留学記 NDA留学記

【報告-第9回】 2000年2月 
皆様、こんにちわ。浅野です。第9回目の報告をお送りいたします。

さて、こちらもバレンタインデーが普通に14日にありましたが、
日本と違いまして、学校では友達全員と先生がそれぞれカードやお菓子の交換をするのです。
私の息子も19人分のカードを作り、託児所でカードの交換をしてきました。
中学校以上は友達同士で交換するようですが、小学校までは全員で交換するようです。
やはり、いじめとか差別を考えているのでしょうか?大変良いことだと思います。
また、こちらの幼稚園などの施設には、怪我をしている人や、
車椅子に座っている人の人形など、日本には絶対にないものが普通に置かれていて、
小さい頃からの道徳の教育がよくなされているんだなーと感心します。
アメリカでエリートになるためには、弱者に対する心遣いなどをもっていないと
いけないという考えがあるようです。また一流と言われている大学にも入れないようです。
日本とはだいぶ違いますね。この辺のことは、こちらでどうぞ。

現在こちらは、結構暖かくて、雪もほとんど融けてしまいましたが、
1月中旬から下旬は、大変な寒波で、それまでは雪なんて降ってなかったのに、
朝起きたら、1面15cmぐらいの雪化粧でビックリしました。
この雪のおかげで全ての学校、施設、政府機関等がclosedになりました。
closedになったら施設内に入れないのです。NISTも例外無くclosedになりました。
日本でもニュースになったとのことでしたね。ところがこれ、大げさなんです。
確かに、東京で1日に10‐20cmぐらい降ったら、パニックになることでしょう。
でも会社や学校は休みにならないですよね?
なぜ、closedになってしまうかというと、車社会であるということが、大きな理由です。なぜか?
それは、、スノータイヤ(スタッドレス)なんか売ってないのですよ。もちろん、
チェーンなど見た事もありません。例外で郵便局の車が古ーいのを付けてましたが。
雪が降ったら、すぐ塩をまくんですが、間に合わないと車が走れないのです。

こちらの小、中、高の学校は、すべてスクールバスで通勤しますが、
これで事故が起こると大変だということで、まず、雪が降ったら、学校はclosedになります。
と書いていたら、2/18日金曜はFrozen Rainで、休みになりました。
こちらは2/21月曜は大統領の日で休みなので、4連休になったようです。
大統領の日は学校も休日になるようです。
でも、Day Care Centerは18日は休みにならなかったので、息子を託児所に連れて行きました。
今回のFrozen Rainはたいした事無くて、ほとんど雨でしかも凍りませんでした。
でも朝は”みぞれ”でしかも結構雪の方が多かったので、休みになったのです。

(施設の休みや遅れや道路状況)がローカルで1日中流れます。
道路状況で面白いのは、日本だと、チェーンをつけろ!と言うところを、
滑るので車間距離を多くとり、あまり運転するな!つまり外に出るな!と言ってるところです。
車間距離とったって無駄だろうに。スタッドレスだったらわかるですけど、オールシーズンタイヤだしねー。。
20cmぐらい降った1月に、ちょっと家の周りを走って見たんですけど、すごく怖かったです。
ショッピングモールはもちろん休み。ですが近くのスーパーだけが開いていました。客は少なかったけど。

1月中旬の寒波では、NISTもclosedになりましたけど、
さすがにNISTは1日がclosed、次の日が休みの日と同じ体制で、3日目からはもとに戻りました。
しかし学校関係は1週間ぐらい、休みになったり2時間遅れの開始という状態に陥りました。
(地域によって降りが違うので、カウンティや学校によって違います。)
これは、こんなに雪が降らないという前提で予算を組んでいるからだという話しで、
ニューヨークなどは、完璧に除雪されるようです。
この辺は除雪じゃなくて、雪を歩道とか端に寄せているだけですから、
久しぶりに3mぐらいの雪山を見ました。子供の時以来か。
ただ、ノースカロライナなどは、もっと大変だったようですが。。


前振りが予想以上に長くなってしまいました。。。
今回はあまり情報はありませんけど、医療、特に薬に関して報告します。

まず、こちらはホームドクターを探さないといけないということは、
どの本を見ても書いてます。でも私は探してません。
あまり、必要がなさそうですので。
ただし子供の場合、子供のホームドクター(かかりつけの医者)がいないと、
幼稚園や学校に入れないので、近くのカナダ人の女性の先生にお願いしています。
入園、入学には予防接種など接種証明書が必ず必要です。
私達は横浜の検疫所でアメリカ用の予防接種を子供に更にしてもらい、
英訳の証明書を書いてもらって持ってきたのですが、インフルエンザB型の予防接種が必要と言われて、
最初にやってもらって、託児所の証明書を書いてもらいました。
全ての予防接種はアメリカは無料で受けられます。

アメリカは医者にかかると非常に高額なので、保険に入らなければなりません。
日本で入って行ったんですが、NISTの事務にこの保険に入らないとダメと
言われて(その時はそう思った)急遽、日本のやつをキャンセルして、
アメリカのに入りました。妻、子供と合わせて2~30万ぐらいだったと思います。
なぜか妻が一番高額なんですね。子供が一番格安。
(実際は、日本で入ってきた証明書を見せるとそれでOKだという話しでした。)
日本のと比べると、金額は同じぐらいでしょうか。ただし、こちらの保険だと、
医者にかかった時には、保険が効く場合、お金を払う必要がありませんが、
日本の保険では一端払ってから、請求するという形になります。
最初の頃、防大の厚生が入ってくれた保険に請求してみましたが、1ヶ月ぐらい後に
普通の小切手の3倍以上の大きさの小切手で全額送られてきました。
その後は、こちらの保険を使って、子供の病気の分は払っているので、
お金を払う必要がありません。領収書がないので2重の請求ができない。残念。
(ちなみに、銀行を開いてないと、小切手は送ってもらえません。)

医者は一回行くと、診るだけでも50ドルです。(予約制)
で、日本だとすぐに薬をだしてもらえるようなカゼの症状(熱が39度ぐらいでて、咳、鼻水でまくり)
でも、こちらでは医者は薬をだしません。
医者は、薬局で売っている薬を買って、飲ませなさい、と言うだけです。
Tylenolというのを知ってますか?
風邪薬とか頭痛薬とかいろいろな種類があるんですが、薬の名前です。
それを飲ませろと言うのです。
息子のホームドクターは、そう言いながら結構、試薬品をくれるので、助かります。
日本では子供には抗生物質がすぐに出ます。
これは良し悪しがあるんですけど(耐性菌になってしまいますからね)、
こちらでは肺炎ぐらいになってないと、そういう薬は処方しないようですね。

私達は、日本の医者から結構、薬をもらってきていて、それも飲ませています。
こちらの薬の値段は、日本の半額以下です。ですが、あまり効かないというか、
結局は市販薬ですからね。そして、こちらの薬は、粉というものが存在しません。
日本にもあると思いますが、存在していても一回分がビンに入っているタイプで、
水を入れて溶かして飲ませます。こういうのしかありません。
袋に入っている、粉状の薬というのを見た事がありません。
一度、日本にいた頃と同様に、託児所に日本から持ってきた粉薬を持って行って、
昼に子供に飲ませてくれと先生に頼んだ事がありましたけど、こちらでは、
そういう粉薬を見た事がないのか、ビックリされました。これは何だ?って。
また、そういう外部のもの(託児所が用意したもの以外)を
勝手に与える事ができないので、Director(園長)に頼んでくれと言われました。
日本だと、結構簡単にOKですよー、と気軽に引き受けてもらえるのですが、
やはり、訴訟の国なんでしょうか?そういうことが厳しいようです。

大人用でも薬は全て、液体かカプセル系です。
そして、飲み薬は子供が空けられないように、全て工夫されています。
Tylenolの頭痛薬のフタを開けるのに、5分以上悩みました。
あとは、湿布が存在しません。塗り薬とかスプレーなのです。
ですので、日本人は皆、日本から湿布を持ってきています。
また、日本でおなじみの、冷えピタですが、アメリカでも最近売られていて、
Be CoolとしてCMが流れています。湿布の習慣のないアメリカ人は
どう考えているのか興味がありますね。

この辺では薬局はすべて、スーパーの中にあって、食料品と同様に売られています。
もちろん、処方箋がないともらえないような薬は、薬剤師がいるコーナーが
あるので、そこで、もらいます。もらったことありませんけど。
大量のビタミン剤も、もちろんあります。ありとあらゆるビタミンの固形物を見る事が出来ます。
葉酸などというものもあります。

みんな、それを食事時にいっしょに飲みこむんでしょうね。
ボスも、なんかいっぱい飲んでたなー。
(ボスは甘い物大好きですが、2mぐらいのスラッとした紳士です。なぜだ?)
こっちの食料品は本当にFAT Freeというものがほとんどを占めています。
FAT Freeじゃなくても95%reducedとか、50%とか97%とか。。
普通のを探すのが困難です。そんなに太るのを気にしているのかと思うと、
そういうFatをreducedしたものには砂糖が結構入っていて、カロリー的には
変わらないどころか、カロリー取り過ぎだよ!と突っ込みを入れたくなります。
ちょっと、間違ってますね、健康管理。


最後に、、、最近(2/16日ぐらい)、長距離用の電話会社を変えました。
2月中旬で、AT&Tの特別割引サービス(日本まで全日1分19セント+月5ドル)が
終わるのを見越してMCIから手紙が来たのです。50ドル分(小切手)を払うから、
こっちに変わってくれって。Sprintを吸収合併して巨大企業になるらしいです。
平日の夜8時から昼12時(夜中じゃない)までの適用で、日本まで1分16セント、
その他は25セント(土日は全日16セント)+月3ドル。
その他にもいろいろなものがテレビで宣伝してます。
1分9セントの10-10-220(ただし最初は1ドル19セント/10分間)
や10-10-345(1分19セント、全日)などいろいろあって、
これらは電話会社を変えずに使えます。
例えば、通常日本(東京)へは、011-81-3-です。3は東京の市外局番03。
これが10-10-220-011-81-3-となります。
公衆電話は日本の方が安いです、3分間なら。10円ですから。
こっちは必ず最初に35セント必要です。

って書いていたら、2/18金曜の朝にAT&Tから電話が来て、もう一度、
こっちに変わってくれたら、25ドル×4ヶ月分クーポンと、月3ドル、
全日1分15セントで、どうだ!?って言われて、またまた変更してしまいました。

アメリカの電話は、ローカル、リージョナル、ロングの3種類に区分されてます。
ローカルは地域電話会社と契約します。これは必須です。
それで、リージョナルとロングはどこか別の電話会社と契約します。
リージョナルは、ローカル会社とロング会社両方が提供しています。
どっちかの会社をリージョナルとして指定します。
この辺はローカルはBell Atlanticという会社が独占しています。
ローカルというのは、50km四方ぐらいの広さぐらいまでの区域になります。
日本風に言うと、ローカルは同一局番内という感じで、その周りに存在している
局番にかけることをリージョナルとして区分けされていて、さらにそれより遠方はロングとなります。
電話会社の変更は地域電話会社のBell Atlanticが行い、徴収も行いますので、
支払いはBell Atlanticだけで済みます。
地域電話は65回まで定額料金(税金も入れると17ドルぐらい)の契約ですので、
インターネットに繋げっぱなしでも1回は1回です。
でも66回以上でも、超えた1回あたり8セントですから、
何時間かけていても(繋げていても)8セントなわけです。
月に150回以上かける場合には無制限の方がお得です。

NTTも同一局番内で回数の定額制というのも導入して欲しいですね。
同一局番内なら月2900円で1つの電話番号はかけ放題
というのは導入するらしいですけど、これって、プロバイダとの兼ね合いで、
2900円にしたのにプロバイダとの通信がかえって割り高になる可能性があるらしく、
結局なんだかねーという感じですね。。そうじゃなくて、やっぱり回数の定額制がいいですよね。

そうそう、Y2K問題、29日にまたありますね。400年に一度の変な規則のおかげで。
それに、結構いろいろと隠れY2K問題が存在していたみたいですね。
こっちで、Windows2000を探してみたんですけど、CompUSAにはなし、
Best Buyに3つだけありました。まったく感心がないようで。。
日本だけかな、騒いでいるのは。売れないかもしれませんね-。
完璧と言ってたわりに、あまりにもお粗末なバグだらけソフトですから。
こちらの、あたりをどうぞ。

ではまた、来月まで、さようなら。

PS:
NISTの日本人会はすでに日本人が5人しかいなくて、今月に一人帰国するので、
来月から4人になります。日本人会には日本語をしゃべる中国人と
奥さんが日本人でNISTの図書館で働いているアメリカ人が入っています。
ですが、今いる日本人は5月、6月、7月と帰国するので、
それ以降の日本人会って、俺だけ?と思っていたら、
4月から一人ポリマーに来るようで、、、7月以降、2人の”会”って。。
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