人生1度目の結婚を、なぜこの学生時代に敢行したかというと、
その理由はただひとつ。
新居が、独身時代の住居より防大に近いからです。
独身当時、片道70㎞を約2時間かけて防大に通っていた私は、
『俺と結婚して川崎に住もう』という伴侶の甘いささやきに、
『片道1時間は近くなるわっ』と取らぬ狸の何とかで
UFOキャッチャーのごとく釣られました。
しかし、神奈川県の地理に疎かった私は、
川崎市が東西に長いことを知らなかったのです。
川崎市の東の果てにある新居からの通勤時間は、
以前と比べ20分程度しか短縮されず、
家のメンテナンスにとられる時間は5倍増(いわゆる家事)。
世間ではラブラブとみられがちな新婚生活は、
課題レポートと予習に追われながら
『こっこんなはずでは…』というぼやきと共に、
あっという間にすぎてしまったのでした。
ちなみに、結婚から8ヶ月ほど経った現在は
なんとか勉学と生活を両立しています。
そのポイントは、
家の中がどんなにアナーキーでも意に介さない無頓着さと、
夕食がなくても、ねずみのように食料をゲットする
執着性を兼ね備えた相棒にあるようで、
やはり私の目に狂いは無かったようです(お掃除して
ご飯を作ってくれる気前良さがあればもっとグーだけどね)。