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研究分野

オペレーションズ・リサーチ全般、特に数理計画法、組合せ最適化、 グラフ・ネットワーク関係のコンピュータ・アルゴリズム開発と、 それらの実際問題への適用に興味をもっている。
校内では数理計画法を利用して、総合教育のクラス配分や、学科振り分けに ボランティア的に協力している。

研究テーマ

  1. オペレーションズ・リサーチ:(1972より現在まで)

    オペレーションズ・リサーチは管理者の意志決定を数学的側面から支援する事を 目的とした学問で、その研究は理論の展開、開発とともに、現実問題への応用が 重要である。いままでの応用的研究としては次のようなものがある。

    • 緊急時都市避難計画の解析と評価
    • 飛び地のない公平な選挙区区割り法
    • 成績を考慮した新しい学科振り分け方式
    • 線形計画法とWWWによる総合教育クラス配分システムの構築

  2. 数理計画法:(1990より現在まで)

    最近、最小全域木問題を拡張した「ミニマックス全域森問題」という問題を 新たに定式化し、その近似解法ならびに厳密解法のアルゴリズムを開発した。 また、ナップサック問題を拡張した「ナップサック共有問題」についても、 同様に近似解法と厳密解法のアルゴリズムを開発した。 今後、類似の問題について研究を進めるとともに、さらに大規模な問題を高速に解く 手法の開発を試みたい。

  3. 制御システム:(1980より1995頃まで)

    いわゆるディスクリプター・システムの可制御性をグラフ理論を用いて 構造的側面から検討し、「構造可制御定理」を導いた。これにより、 IEEE(米国電気電子学会)制御システム部会より優秀論文賞を受賞した。 また、経済学で「ティンバーゲンの法則」と呼ばれている条件を同様に グラフ理論で解析し、この法則の構造的特徴づけを行った。さらに、 ティンバーゲンの法則を動的に拡張したものは、ディスクリプター・ システムの可制御性に他ならないことを示した。

最近の話題

「順序制約付きのナップサック問題」と「負サイクル全列挙問題」についての 研究が一段落し、国内の学会で何度か報告した。7月にオーストラリアの学会でも 同じ話をし、学会誌に投稿する。

現在のハイライト

「一般化割り当て問題」について、従来よりもはるかに大規模な問題を解きうる アルゴリズムを開発中である。


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