表 題 | |経 歴 | |研究分野 | |研究成果 | |関係サイト | |人となり |
オペレーションズ・リサーチ全般、特に数理計画法、組合せ最適化、
グラフ・ネットワーク関係のコンピュータ・アルゴリズム開発と、
それらの実際問題への適用に興味をもっている。
校内では数理計画法を利用して、総合教育のクラス配分や、学科振り分けに
ボランティア的に協力している。
オペレーションズ・リサーチは管理者の意志決定を数学的側面から支援する事を 目的とした学問で、その研究は理論の展開、開発とともに、現実問題への応用が 重要である。いままでの応用的研究としては次のようなものがある。
最近、最小全域木問題を拡張した「ミニマックス全域森問題」という問題を 新たに定式化し、その近似解法ならびに厳密解法のアルゴリズムを開発した。 また、ナップサック問題を拡張した「ナップサック共有問題」についても、 同様に近似解法と厳密解法のアルゴリズムを開発した。 今後、類似の問題について研究を進めるとともに、さらに大規模な問題を高速に解く 手法の開発を試みたい。
いわゆるディスクリプター・システムの可制御性をグラフ理論を用いて
構造的側面から検討し、「構造可制御定理」を導いた。これにより、
IEEE(米国電気電子学会)制御システム部会より優秀論文賞を受賞した。
また、経済学で「ティンバーゲンの法則」と呼ばれている条件を同様に
グラフ理論で解析し、この法則の構造的特徴づけを行った。さらに、
ティンバーゲンの法則を動的に拡張したものは、ディスクリプター・
システムの可制御性に他ならないことを示した。
「順序制約付きのナップサック問題」と「負サイクル全列挙問題」についての 研究が一段落し、国内の学会で何度か報告した。7月にオーストラリアの学会でも 同じ話をし、学会誌に投稿する。
「一般化割り当て問題」について、従来よりもはるかに大規模な問題を解きうる アルゴリズムを開発中である。