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GREETING

あいさつ

学校長挨拶


久保文明

学校長 久保文明

本日はご多忙のなか、第73回防衛大学校開校記念祭にお越しくださいまして、まことにありがとうございます。防衛大学校を代表して心より歓迎いたします。
 防大の開校記念祭は他大学の学園祭と異なる面があります。他大学では学生の参加率も大学の関わり方もやや限定的ですが、本校においては、学生はほぼ全員が記念祭に多様な形で参加し、学校側もそれを全面的に支援します。学生を中心としつつも、学生と学校側が一体となり、さらに防衛省・自衛隊の支援も受けながら、学校内外に対して日ごろの勉学・訓練・研究・鍛錬の成果を披露するのが防大の開校記念祭であります。
 学生は規律正しい生活を送りながら勉強し、訓練を受け、心身を鍛え、その合間に開校記念祭の準備を進めてきました。防大生は普通の大学の2つないし3つ分くらい濃厚な学生生活を送っています。寮において団体生活に適応しつつ、無数の打ち合わせや練習、あるいは作戦会議を行ってきました。その中でリーダシップの能力を鍛えるとともに、団体行動をこなす能力も高めてきました。
 開校記念祭のすべての活動は自分自身の力を高めたいという個々の学生の意欲に基づいていますが、同時にここで必死に頑張っている姿をご家族の皆様のみならず、広く国民に見ていただき、防大への理解も深めて欲しいとの願いにも発しています。高校生の皆さんにもぜひとも防大生の雄姿を見ていただき、防大を志願して欲しいと強く願っています。わが国において、これほど頑張っている学生はいないのではないかとも感じています。
 防大では伝統を継承しつつ、将来につながる新しい冒険も試みています。その一つの例は、昨年から始まった女子学生による新種目「棒引き」であります。また、学生舎(寮)生活においては、近年朝の清掃を4学年も1学年と一緒に行うなど、大きな変化が起きています。このような改革を自ら考え実行してきた学生諸君全員に心から敬意を表する次第です。ご来校の皆様には、そのような防大の変わりつつある姿も是非感じていただければまことに嬉しく思います。
 幹部自衛官たるべき者を養成するのが、わが防衛大学校の使命であります。自衛官は危険を顧みず、国民の命と国土を守ります。国民への奉仕の程度という点で、「公務員の中の公務員」とも言えます。ご来賓の皆様におかれましては、学生の心意気をじかに感じ取っていただくとともに、彼らの奮闘を応援していただけますようお願い申し上げ、私からの挨拶とさせていただきます。

同窓会長挨拶


丸茂 吉成

同窓会長 丸茂 吉成

防衛大学校同窓会は、第1期生を中心に昭和36年に設立され、各期生会を基盤として組織されています。主に本科卒業生を会員とし、その数は、2万7,000名に上ります。

同窓会の役割は、「何よりも母校の充実・発展への寄与にある」との方針のもと、学校側と意思疎通を図りつつ、学生の意見を反映し、様々な支援を行っています。本開校記念祭支援はもとより、各種競技会支援、学生の部隊実習時の激励、校友会対外活動支援、学術向上策支援、国際交流支援等がその一例です。また、11月9日には、ホーム・ビジット・デー行事として第48期生が、学校長のお招きを受け、懐かしい小原台で旧交を温める予定です。

今年の開校祭のテーマである「桜幹(おうかん)」には、これまでの歴史と伝統の尊重と来年度から5大隊制になることを鑑み、更にこれからを支える「幹=基盤」を創って行こうとする、学生諸君の強い意気込みを感じます。来場の皆様におかれましては、開校記念祭を通じて学生の溌剌とした姿をご覧いただき、応援していただけましたら幸いです。

戦後最も厳しく複雑な安全保障環境に直面する我が国において、将来の国防を担うリーダーを育成する防衛大学校の使命は、益々大きなものとなっております。学生の皆さんには防大生としての自覚と伝統に対する誇り、日本を守っていくという強固な意志のもと、変化する時代に追随する逞しい人材に成長されることを願っています。

同窓会といたしましては、引き続き母校の充実発展のため、在校生皆さんや学校職員の皆様のご理解のもと、皆さんに寄り添った支援に努めてまいります。そのためにも、同窓会役員・事務局員一同、久保学校長をはじめ職員の皆様、そして会員の皆様と一層連携を深め、在校生の皆さんにも本同窓会についてもっと知っていただくとともに、意見交換なども交え、母校の伝統の継承と、さらなる充実・発展のために尽力する所存です。

第73回防衛大学校開校記念祭の開催を心よりお祝い申し上げます。

学生隊学生長挨拶


内山 皓介

学生隊学生長 内山 皓介

学生隊学生長の内山学生です。

ここ、防衛大学校には約2000人の学生が寝食を共にし、切磋琢磨しながら生活を送っています。学生は一般大学のような学科教育を受けながらも訓練や防衛学といった独自の教育を行っていることや、カッター競技会や演劇祭、棒倒しにはじまる様々な競技会で大隊ごとに競い合うことで知・徳・体のバランスのとれた人材の育成に励んでいます。今年度も開校記念祭を開けることに喜びを感じるとともに、学生隊学生長として携わることができることに誇りを感じます。

中期の学生隊の方針は「精強」としました。筋肉や体力といった強さだけでなく、内面的な強さの成長も求めてこの方針のもと動いています。
第73回開校記念祭のテーマは「桜幹」です。校章にある桜と、幹のイメージから日本を代表する幹部候補生であるという自覚を、それらを合わせて華やかな開校祭にしようという意味が込められています。開校記念祭の成功のために多くの学生が長い準備期間を要し、当日に向けて準備を行ってきました。訓練展示や各大隊のブースでは普段見ることのできない日頃の訓練の様子や、学生舎内での様子を見ることができます。4つの大隊で学生隊が編成されるのは今年度が最後であり、各大隊の色が色濃く感じられると思います。
昨年から、伝統である棒倒しの他に女子学生の棒引きも加わりました。棒倒し、棒引きどちらも学生が自分たちの大隊のプライドをかけた本気の闘いをみることができます。長期間作戦を練り、練成を重ねてきた学生のエネルギーは圧巻されるものとなります。是非、最後までお楽しみください。

防衛大学校には現在、4年間留学生104名、2年間留学生5名、ワンセメスター留学生11名、計16カ国120名の士官候補生が留学に来ています。今年度からフィジーとトンガも増え、さらに異文化に触れる機会が増えました。各国のブースや士官候補生たちの制服姿を見ることができますので、是非国際交流してみてください。

11月8日、9日の2日間で、未来の国防を担っていく防衛大学校学生の魅力を沢山感じてください。皆様のご来校心よりお待ちしております。