防衛大学校 システム工学群 航空宇宙工学科 空気力学分野

防衛大学校 空気力学研究室 (Aerodynamics Laboratory) 

Department of Aerospace Engineering, National Defense Academy of Japan. (Kashitani/Taguchi Lab.)

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後流積分法による機体の空力特性解明

低速風洞実験において模型の後流を測定し機体の空力特性を明らかにします.後流積分法は従来の風洞天秤 による計測では不可能な模型幅方向の揚力,形状抵抗,誘導抵抗を求めることができる風洞技術で航空機設計に有効です.


PDI/断層シュリーレンによる衝撃波管翼型流れの定量解析

衝撃波管は従来の風洞と異なり,マッハ数とレイノルズ数を比較的容易に変更できると言う優れた特徴を有 しています.本研究では遷音速衝撃波管翼型流れの可視化/定量計測として,点回折干渉計(PDI)や断層シュリーレンを用い 風洞技術の確立と流れ場特性の解明を試みています.


超音速複葉翼機の抵抗低減と高揚力装置に関する研究

超音速複葉翼は低ソニックブームの翼の一つとして知られています.研究室では,複葉翼の高揚力装置と 前縁フラップや翼要素のスタッガーを用いた遷音速での抵抗低減についての研究に取り組んでいます.


極超音速流中の感圧/感温塗料に関する研究

感圧塗料は従来の圧力センサーが点計測であるのに対して,翼面などの面圧を2次元で測定できる手法で,風洞 測定法の一つとして近年国内外で利用されています.本研究では感圧感温塗料の極超音速流れでの利用方法に ついて基礎的研究に取り組んでいます.


VTOL機とLIDARによる測量および探索システムの開発

*この事業は、2021年度 競輪の補助を受けて実施しました.

近年の制御技術の発達により,飛行ロボットとしてドローンは,急速に発展しています.中でもVTOL機は, 自然災害の多い日本において,離着陸場所を選ばず出動し,広域を長時間飛行して被災後の状況把握と被災者の 発見を迅速行うことができ,測量や災害での活用が期待されています.本研究ではLIDAによる測量探索システム を有するVTOL機の開発に取り組んでいます.