活動紹介Activity Introduction

教官派遣による特別講義・入試広報等

印シンクタンクへの論考寄稿

2024/1/2掲載

論考のタイトル
"Japan's evolving strategic messaging to the Indo-Pacific and beyond"
掲載先リンク
掲載媒体 Observer Research Foundationウェブサイト Expert Speak

統率・戦史教育室准教授 相澤輝昭

成蹊大学文学部国際文化学科 墓田桂教授、UAEハリファ大学 ブレンドン・J・キャノン助教授との共著により、 2016年頃から日本が主導し提唱して来た「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」と 最近になって外交上のメッセージとして主用されるようになってきた「自由で開かれた国際秩序(FOIO)」との関係について考察し、 日本の戦略的情報発信の課題を論じています。

講演の実施

2023/12/16開催

演題「なぜいま論文を書くのか」
開催場所:東京都立白鷗高等学校 探究論文講演会

統率・戦史教育室 准教授 金澤 裕之2等海佐

講演の内容 同校の教育プログラム「探究論文」に関し高大連携の枠組で講演依頼を受け、研究者と実務者双方の経験を積んできた自身の経験を紹介しながら以下の3点を中心に講演した。 ①高校生の段階で論文を書く意義は考察の結果として導き出される答えや発見そのものではなく、リサーチ・クエスチョンの立て方、研究対象の考察、結論の導出などを通じた論理的思考のトレーニングという点にある。 ②こうしたトレーニングによって培われる学術知/論理的思考は、社会人になってからキャリアを切り開いていく際の知的基盤となる。 ③これらの能力は自分と異なる価値観や文化の持ち主を相手に仕事をする際、時として語学能力以上のコミュニケーション・ツールとなる。 また、これに加えて論文執筆に関して生徒から寄せられた質問・悩みへの回答・助言、希望者への個別指導を行った。

査読論文の刊行

2023/12/16刊行

論文のタイトル「戦時に紛争非当事国の海上交通が直面する脅威の変遷と対応 ―戦時に海上交通を確保するための具体策―」
掲載誌 『海事交通研究』第72集

国防論教育室 准教授 浦口 薫2等海佐

論文の内容 戦時に紛争非当事国の海上交通が直面する脅威は大きく変遷してきた。第1次大戦前は海上経済戦が主たる脅威であったが、両次世界大戦では大規模な対商船攻撃や長距離封鎖等の伝統的中立法規の枠組みから逸脱した措置がみられた。第2次大戦後には海上経済戦措置と対商船攻撃の両方の国家実行が生じたが、国際社会は前者を許容した一方で後者を強く非難した。現代でも蓋然性は高くないものの大規模商船攻撃の可能性が存在し、伝統的な海上経済戦措置の生起も想定される。しかし、より蓋然性が高いのは軍事目標の要件を満たす商船への攻撃であろう。これらへの対処はそれぞれに異なる。 総じて有効なのは本国軍艦による護衛だが、各国の保有軍艦数の減少による制約を受ける可能性がある。

査読論文の刊行

2023/12/13刊行

論文のタイトル「航空自衛隊における救難組織の創設経緯―急がれた部隊建設」
掲載誌 『安全保障戦略研究』第4巻第1号

統率・戦史教育室准教授 村上 強一2等空佐

1954 年 7 月、航空自衛隊は発足するが、 1954 年度を初年度とする警備 5 か年計画をもと建設しようとした航空部隊は、 直接侵略に対処する装備を目指したものであり、航空機搭乗員の損耗を防ぐ捜索救難にも配慮したものではなかった。ところが航空自衛隊は 1958 年 3 月、 まだ計画になかった救難部隊を急遽、浜松基地に設立する。本稿は、国立公文書館に保管されている日本政府の記録等を用い、その理由が「航空事故の多発」、 「航空自衛隊による対領空侵犯措置任務の開始」、 「米空軍救難部隊の本国への撤退」、「ICAO加盟国としての義務」にあったことを再検証した。

コフィ・アナン国際平和維持訓練センターへの講師派遣

2023/11/18

令和5年10月9日(木)~18日(土)(移動含む)の間、ガーナ共和国のコフィ・アナン国際平和維持訓練センター(KAIPTC: Kofi Annan International Peacekeeping Training Centre)において開催された「西サヘルにおける過激主義及び小型武器拡散の防止」をテーマとする教育コースにて講義を実施するため、グローバル・セキュリティセンター「ミリタリー・プロフェッショナリズム」研究主幹兼防衛学群准教授 浦上法久2等陸佐を派遣した。 現在、西アフリカサヘル地域においてイスラム過激主義の拡散・浸透がアフリカ地域・各国の安全保障上の課題となっている。アフリカに展開する国連平和維持活動においても過激主義の拡散への対応は課題であり、また西アフリカ諸国も諸施策を進めている。 コフィ・アナン平和維持活動訓練センター(KAIPTC)ではこのような取組みの一貫として日本政府と国連開発計画(UNDP)の支援の下、「西サヘル地域での過激主義や小型武器の拡散防止」をテーマとする教育コースを実施している。KAIPTCへの陸上自衛官の派遣は12年振りであり、対アフリカへの防衛協力としても意義ある派遣となった。 本派遣を通じ、防衛省・自衛隊の最先端の取組みから得られた知見は防衛大学校の教育に反映され、教育の質的向上に資するものです。防衛大学校として今後もこうした学術と実務とを融合した研究および教育への取組みを積極的に進めていきます。

全文記事
【ブリーフィング・メモ】+浦上法久++「日本の対アフリカへの防衛協力- コフィ・アナン平和維持活動訓練センター(KAIPTC)への自衛官派遣」5_11.pdf

講演の実施

2023/11/13、20、27開催

演題「幕末と海軍」
開催場所:横須賀市開国史研究講座 於、ヴェルク横須賀

統率・戦史教育室 准教授 金澤 裕之2等海佐

講演の内容 大学と地方公共団体の地域連携として横須賀市文化振興課から依頼を受け、 横須賀市民を対象に幕末期における日本の近代海軍建設の概要、横須賀と幕末海軍の関係、現在に至る後世への影響などについて全3回の講演を実施した。

国防論教育室准教授 浦口 薫2等海佐 猪木正道賞奨励賞を受賞

2023/10/23 

防衛学教育学群准教授の浦口薫2等海佐が、日本防衛学会・猪木正道賞奨励賞を受賞し、令和5年10月22日(日)に実施された第6回猪木正道記念・安全保障研究会の中で受賞式が行われました。 猪木正道賞は、わが国の防衛と安全保障並びに国際平和に関する分野における学術研究の振興並びに広く研究者の育成に寄与することを目的として、優れた業績を上げた個人またはグループに対し授与されます。 今回の浦口2等海佐の受賞は、本年3月に出版した単著『封鎖法の現代的意義 -長距離封鎖の再評価と地理的限定-』(大阪大学出版会)が評価されたことによるものです。 同書は、2度の世界大戦で英国が実施した長距離封鎖の合法性と海上封鎖の現代的意義をめぐる論争に一石を投じ、海上封鎖の統一的な評価基準の提示を試みたものです。 浦口2等海佐は、現在も防衛学教育学群で教育と研究に精力的に取り組んでおり、今後、益々の活躍が期待されます。今回の受賞に際して、本人からのコメントは以下のとおりです。 「執筆に際しては、私自身の海上勤務で得た知見をふんだんに盛り込むとともに、通説に果敢に挑んで新しい理論を提示する等、実務的にも学問的にも十分な議論に耐えうるものを目指しました。この努力が受賞という形で評価されたことを大変嬉しく思っております。指導・助言をして下さった皆さまや長期にわたり応援して下さった皆さまに、この場を借りてお礼を申し上げます。今回の受賞を励みに今後もより一層真摯に教育と研究に精進していきます。今回の受賞が後輩達の励みになり、私のチャレンジ精神を受け継いでくれれば、これほど嬉しいことはありません。」

自衛隊香川地方協力本部への講師派遣

2023/9/12

令和5年8月19日(土)自衛隊香川県地方協力本部が主催した防衛大学校説明会に国防論教育室准教授・2等陸佐 浦上法久を派遣し、模擬授業と参加者との懇談を実施しました。 高松サンポート合同庁舎において開催された防衛大学校説明会では、21名の参加者を対象に、防衛大学校の概要や卒業後の勤務について説明が行われ、そして浦上2佐による模擬授業と懇談が行われました。 模擬授業では国際情勢と安全保障について取り上げましたが、参加者からは「入学後の授業がイメージ出来た」、「楽しかった」、「もう少し授業を受けたかった」など好評であり、防衛大学校への理解の促進し、参加者の入校への意欲の向上も図ることが出来ました。 懇談会はラウンドテーブル形式のフリースタイルで、参加者からは受験対策、学内での就学・生活環境、防大卒業後の勤務など様々な内容の質問が寄せられました。こうした取り組みは自衛隊や防衛大学校への理解を深めるうえで有意義であり、防衛学教育学群は引き続き講師派遣を進めてまいります。

査読論文の刊行

2023/9/1刊行

論文のタイトル「イギリスがフォークランド紛争から得た教訓―イギリス政府内での議論を中心に」
掲載誌 『軍事史学』第59巻第2号

戦略教育室准教授 篠﨑 正郎3等空佐

論文の内容 1982年に発生したフォークランド紛争の教訓については、これまで様々な議論が交わされてきたが、 それらはあくまで識者の個人的見解に過ぎず、イギリス政府としてどう捉えていたかを明らかにするものではなかった。 本稿は、イギリス公文書館において公開された史料に基づき、①域外作戦、②抑止の失敗、③戦争指導、④兵站支援、⑤装備品に 論点を絞ってイギリス政府内での議論を解明した。

図書の出版

2023/7/4刊行

著書のタイトル「つなぐ世界史 2 近世」

統率・戦史教育室 准教授 金澤 裕之2等海佐

著書の内容 地域をつなぐ/過去と現在をつなぐ/歴史への様々な「思い」をつなぐ/最新の研究成果と市民をつなぐ/次世代の未来につなぐなど、「つなぐ」をテーマにした全3巻シリーズの第2巻。 第2巻は近世を対象に海賊、漂流民、銀の流通、種子島など日本と世界をつないだ人、モノ、地域を取り上げる。金澤准教授は第4章第6節「武器はめぐりくる―19世紀半ばの武器移転と幕末日本―」を担当した。

図書の出版

2023/4/21刊行

著書のタイトル「幕末維新史への招待」

統率・戦史教育室 准教授 金澤 裕之2等海佐

著書の内容 幕末維新史研究の最前線で活躍する気鋭の研究者が、それぞれの専門分野から、研究上の到達点を一般向けにわかりやすく紹介。 「時代を変えた英雄たち」といった視点ではなく、幕末維新期における朝廷・幕府などの諸勢力や当時の社会状況、事件・戦争について、「一般には○○と思われているが、研究上では△△ということがわかってきている」 という切り口で、当時の日本と日本を取り巻く国際環境を理解する。金澤准教授は第14章「幕府海軍は明治政府へ引き継がれたのか?」を担当した。

図書の出版

2023/4/20刊行

著書のタイトル「幕府海軍―ペリー来航から五稜郭まで―」

統率・戦史教育室 准教授 金澤 裕之2等海佐

著書の内容 ペリー来航などの「西洋の衝撃」を受け、1855年に創設された幕府海軍。長崎海軍伝習、勝海舟らによる咸臨丸の太平洋横断航海、幕長戦争などを経て日本初の近代海軍として成長してゆく。 鳥羽・伏見の戦いにより徳川政権は瓦解し、五稜郭で抵抗を続けた榎本武揚らも敗れてその歴史的役割を終えるが、人材や構想などの遺産は明治海軍へと引き継がれていった。 歴史研究者・現役海上自衛官の2つの視点を持つ筆者が、幕府海軍を歴史と軍事の両面から描いたもの。

航空幕僚監部科学技術官講話「航空自衛隊の科学技術」

2022/1/28、2023/01/17 防衛大AVホール

防衛学教育の一環として、航空幕僚監部科学技術官(1等空佐大谷康雄)を招き、第4学年航空要員の学生へ講話を行いました。 講話は、「航空自衛隊の科学技術」として、学生に先端科学技術を取り入れた航空自衛隊の将来像を考察し、航空自衛隊の取組みについて理解を得ることを目的として実施されました。 講話では、次期戦闘機の開発をはじめとした装備品等の開発状況を紹介し、先端科学技術の動向を紹介するとともに、さらに、航空自衛隊のイノベーションに向けた活動について、事例を示しながら解説されました。 これにより、今後の航空自衛隊の装備品の方向性や、学生が卒業後に何をなすべきかについて動機づけの一つとなり、将来の幹部自衛官育成の資となりました。

令和4年度夏季防衛学教育学群教育研究発表会

2022/7/28 防衛学館

令和4年7月28日、防衛学教育学群は、所属教官による研究成果の発表会を実施しました。 8名の教官がそれぞれの専門分野における研究成果を報告し、活発な議論が行われました。

発表者とテーマ

山口勇准教授(2等陸佐)
〔テーマ〕米国モザイク戦研究成果の陸上自衛隊への勘合性について―懸念事項、概念、方策の観点から―

佐藤健教授(1等陸佐)
〔テーマ〕 警察予備隊制服組トップ人事の背景 ―軍歴がなく、警察官僚でもない文官はなぜ警察予備隊総隊総監(幕僚長)になったのか―

春隆史教授兼統率・戦史教育室長(1等陸佐)
〔テーマ〕 軍事組織リーダーの人間力に関する一考察

刈込勝也准教授(3等陸佐)
〔テーマ〕 防衛大学校のサイバー戦教育における国家資格の活用

中澤信一准教授(2等海佐)
〔テーマ〕 深海600mからの船体揚収と船内捜索の概要

佐藤伊知郎准教授(2等陸佐)
〔テーマ〕 認知領域での戦い―人間の思考システムからのアプローチ―

竹内健一准教授(3等陸佐)
〔テーマ〕 令和5年度防衛学シラバス策定に資する検討報告について

【講評】北川英二教授兼防衛学教育学群学群長(空将補)

〈実行委員長〉木原淳教授兼防衛学教育学群副学群長

〈司会〉佐藤健教授(1等陸佐)、佐藤伊知郎准教授(2等陸佐)
五十嵐隆幸准教授(3等陸佐)

エチオピア国際平和支援訓練研究センターへの国際コンサルタント派遣

2022/8/06~8/19 エチオピア連邦民主共和国国際平和支援訓練研究センター(Federal Democratic Republic of Ethiopia - International Peace Support Training Institute:FDRE-IPSTI)

エチオピア平和支援訓練研究センターから、「紛争後復興コース」(2022年8月6日から8月19日の間アフリカ各国が参加)の 開催にあたり、防衛省・自衛隊に国際コンサルタント兼講師として派遣依頼がありました。 これに応じ、防衛大学校防衛学教育学群・准教授の浦上法久2等陸佐を派遣しました。 浦上2佐は、同センターにおいて「紛争後復興コース」の運営支援及び講義等を実施しました。 「紛争後復興コース」ではエチオピアをはじめとして5カ国から30名が参加し、紛争理論や紛争分析等の実践的内容を教育しました。 同センターからは、防衛省・自衛隊からの継続的な支援に対し、高い評価を得ており、今後とも取組を継続していきます。

エチオピア国際平和支援訓練研究センターへの国際コンサルタント派遣

2020/3/06~3/15 エチオピア連邦民主共和国国際平和支援訓練研究センター(Federal Democratic Republic of Ethiopia - International Peace Support Training Institute:FDRE-IPSTI)

エチオピア連邦民主共和国国際平和支援訓練研究センター(Federal Democratic Republic of Ethiopia - International Peace Support Training Institute:FDRE-IPSTI)から、 「紛争予防コース2022」の実施にあたり、コース・プログラム作成、コース運営支援及び一部講義の担当の要請があり、防衛大学校防衛学教育学群・准教授の浦上法久2等陸佐を 国際コンサルタントとして2020(令和4)年3月6日~15日の間、同センターへ派遣しました。 浦上2佐は同センターの機能向上の一環として、教育カリキュラムやマニュアルの作成、同センターにおける各種教育コースの運営支援を行いました。エチオピア国際平和支援訓練研究センターは、 アフリカ各国が地域内の紛争に対応する要員の育成を進めています。同センターからは、防衛省・自衛隊からの人的支援と能力・機能向上への取組みに対して高い評価を得ており、今後とも取組を継続していきます。

図書の出版

2021/9/17刊行

著書のタイトル「大陸反攻と台湾―中華民国による統一の構想と挫折」

国防論教育室 准教授 五十嵐 隆幸

著書の内容 米中両大国のはざまで見落とされてきた台湾の「大陸反攻」をはじめて解明した。 大陸奪還と中国統一を目標に展開された軍事・外交政策の実像とその変容を、「蔣経国日記」など最新の資料から浮き彫りにするとともに、 今日の東アジア国際政治の最大の焦点となっている台湾海峡危機の全体像を歴史的視野で描き出した

令和3年度夏季防衛学教育学群教育研究発表会

2021/7/27 防衛学館

令和3年7月27日、防衛学教育学群は、所属教官による研究成果の発表会を実施しました。11名の教官がそれぞれの専門分野における研究成果を報告し、活発な議論が行われました。

発表者とテーマ

吉村一彦教授(1等空佐)、甘中晴彦准教授(2等海佐)
〔テーマ〕作戦関連教育の見直しについて

天貝崇樹准教授(3等空佐)
〔テーマ〕WW2英独電子戦を中心とした電子技術と応用について

横尾欣彦准教授(3等陸佐)
〔テーマ〕満洲中央銀行の機能及び役割に関する研究

中澤信一准教授(2等海佐)
〔テーマ〕尖閣周辺海域における中国海警局に所属する船舶の派遣行動パターンについて

高橋一成准教授(2等陸佐)
〔テーマ〕領域横断作戦における陸上戦力の役割

山口勇准教授(2等陸佐)
〔テーマ〕「陸上作戦」教育資料改訂について

大谷正道教授(1等陸佐)
〔テーマ〕ボードゲームを使用した効果的な学生教育の研究

佐藤健教授(1等陸佐)
〔テーマ〕平成末期における自衛官募集難の状況について―何が自衛官募集難を生起させたのか―

川嶋隆志准教授(2等海佐)
〔テーマ〕自衛隊のオペレーションへのWPS(女性・平和・安全保障)の導入-マッキンゼーの7Sによる豪国防軍と自衛隊との比較・分析から―

寺嶋太郎准教授(2等海佐)
〔テーマ〕第10回新任教員セミナー参加報告

司会 佐久間一修准教授(2等空佐)、五十嵐隆幸准教授(3等陸佐)

企画 田中誠教授

講評 北川英二教授(空将補)

令和2年度統率・戦史教育室研究発表会

2021/3/16 防衛学館

令和3年3月16日、統率・戦史教育室では教官の専門性の深化と教育の質的向上を目的に教官研究成果発表会を実施しました。 5名の教官がそれぞれの専門分野において研究成果を報告し、他の教育室や総合安全保障研究科からの聴講者から多くの質問やコメントなどあり、活発な学術的議論が行われました。

時程及び発表者

1310~1345 矢動丸敦3等陸佐
「セキュリティ・リソースの制約を考慮した施設警備モデル」 施設の警備、特に監視を行う上で最小人員の配置パターンをゲー ム理論と数理モデルを使って均衡解(ナッシュ均衡)を解析し、 検証した成果について報告。

1345~1420 寺嶋太郎2等海佐
「わが国における軍事司法に関する研究~「特別司法裁判所」を中 心とした一考察~」 日本に軍事司法が存在しない歴史的経緯をまとめ、諸外国(アメ リカとドイツ)の軍事司法制度について体系的にまとめ報告。

1425~1500 高橋哲一郎2等海佐
「明治初期の海軍志願兵と地域の関係」 日本海軍の創設以降、海軍兵員の募集はどのように進められたの か。国民意識の変化や地域社会と海軍との関係も視野に入れた研 究成果を報告。

1500~1535 相澤輝明准教授
「戦後安保史(自衛隊史)研究の課題―史料保存と行政文書管理 の関係から―」 戦後の自衛隊史の研究上の課題として行政文書の管理体制、個人 保有の日誌などの資料価値を見直し、歴史的な政策評価や研究が 行える体制の必要性を指摘し、解決すべき問題を整理して報告。

1535~1610 五十嵐隆幸3等陸佐
「目指せ!査読付きジャーナル掲載―「ミリタリー・メソッド」の 紹介―」 研究を進めるうえで、学会発表や査読論文の掲載までのプロセス について紹介・普及。 司会・進行 2等陸佐 浦上法久
発表会講評 統率・戦史教育室長1等陸佐 貴島康二

脚本協力(『ゴルゴ13』)

2020/9/10・2020/9/25

掲載雑誌 『ビッグコミック』 2020年第17号及び第17号

国防論教育室 教授 渡邊 優

原稿作成  (アルゼンチン軍政時代の精算を めぐる復讐劇)

図書の監修

2020/6から2021/3まで 毎月刊行予定(全18冊予定)

著書のタイトル「SDGsのきほん 未来のための17の目標」

国防論教育室 教授 渡邊 優

著書の内容 SDGsとはなにか、なぜ今SDGsが必要なのかを 1巻でまとめ、SDGsの17個の目標ひとつ ひとつを、2~18巻で各1冊かけて手厚く解説

令和2年度防衛学教育学群教育研究発表会

2020/07/03 防衛学館

統率・戦史教育室 准教授 徳田3海佐 
「軍令の運用実態に関する研究(明治40年-昭和12年)」

国防論教育室 教授 長合1陸佐 
「無人装備研究開発の現状と日本における課題と提言」

戦略教育室 准教授 甘中2海佐 
「太平洋戦争期の日本の海上交通の崩壊と経済統制」

戦略教育室 准教授 亀田3陸佐 
「統率(リーダーシップ)における産業カウンセリングの活用」

防衛学群所属教官に対し、教官教育研究の成果を発表

図書の出版 

2020/03/10 著書のタイトル「グアンタナモ アメリカ・キューバに刺さった棘」

国防論教育室 教授 渡邊 優

著書の内容 「グアンタナモ海軍基地」をめぐる米国と キューバの関係について調査した成果を まとめたもの

エチオピアPKOセンターへのコンサルタント派遣 

2020/03/06~3/15 エチオピア平和支援研究センター(FDRE-PSTI)

統率・戦史教育室 准教授 2等陸佐 浦上法久

エチオピア平和支援研究センター(FDRE-PSTI)から、同センターの機能向上の一環として「対話・交渉・仲介コース」の教育コースの実施に向けた基本カリキュラム作成の要請がありました。 これに応じ、防衛大学校防衛学教育学群・准教授の浦上法久2等陸佐を国際コンサルタントとして2020年3月6日~15日の間、同センターへ派遣しました。 浦上2佐は、同センターにおいて「対話・交渉・仲介コース」の教育カリキュラムの作成し、完成したカリキュラムをセンター長に手交しました。 同教育カリキュラムは、エチオピアをはじめとするアフリカ各国が地域内の紛争に対応する要員育成のため、エチオピア平和支援研究センターで実施する教育とあわせ、 紛争理論、紛争分析、国際法及び紛争解決のための対話・交渉・仲介など実践的内容を教育する内容となっています。 同センターからは、防衛省・自衛隊からの継続的な支援に対し、高い評価をいただいており、今後とも取組を継続していきます。

募集広報のための職員派遣 

2020/03/01 愛知地方協力本部

国防論教育室 准教授 2等空佐 中村 鋭介

防衛大学校最終合格者に対する防衛大学校の説明及び懇談

株式会社 電通の依頼に基づく特別講演

2020/01/15 株式会社 電通

国防論教育室長 教授 1等海佐 河上 康博

電通内研修プログラムにおける電通社外研修者及び電通社員に向けた特別講演

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