シミュレーション屋のためのOpenGL入門 (OpenGL(Mesa)とは何か)

シミュレーション屋ためのOpenGL入門

OpenGL (Mesa3D)とは何か

1999.7.8

ここに書いてあるのは私にとってのOpenGL(Mesa3D)とは何かです。 他の章でも同様です。 しかも、記憶に頼って書いているので、不適切な表現や間違いがあるかもしれませんが、お許し下さい。

1. OpenGLはどうやって使うのか?

OpenGLの命令を組み込んだプログラムを作って使います。 OpenGLというソフトウェアを起動してから、対話的にファイルを読み込んだり、 レンダリングモジュールを組み合わせて行くという方法を採るわけではありません。

2. どのような機能があるのか?

基本的に、物を立体的に見る機能しかありません。 自分で物の形・座標・材質感などを定義すると、陰影を付けたりして立体的に 絵を描いてくれます。 シミュレーション屋にとって必要な「等高線を描く」とか「断面図を描く」 とかいった機能はありません。 これらは自分で作るしかありません。

3. Mesa3DとOpenGLとの違い

Mesa3DはBrian Paul氏によって開発された、OpenGL互換のフリーな グラフィックスライブラリです。 「互換」といってもOpenGLの持つ全ての機能を実現しているのではありません。 しかし、私達が利用する上では違いはないといって良いと思います。

4. Mesa3Dの動くOSとハードウェア

UNIX、Linux(x86、Alpha、Sparc)、Windows95/NTその他。 X-Windowシステムに対応しています。 最近はOpenGL対応のグラフィックスカードもありますが、一部の製品には対応 しているようです。

5. 画像をファイルに落せるか?

落せます。 詳しくは「画像ファイルに落す」を参照して下さい。 「はじめに」の絵もこの方法で作り、ImageMagickの convertを使ってgif形式に変換しました。

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岩瀬康行( iwase@sci.hiroshima-u.ac.jp)