建設材料工学研究室
コンクリートおよび鉄筋コンクリートは,現代の社会基盤を構成する主要な材料および構造部材です.従来,耐久性能に優れる鉄筋コンクリート構造物は,メンテナンスフリーで「半永久的」に使用できるものと信じられていました.しかし多くの研究結果や既存構造物の調査結果から,コンクリート構造物であっても経年劣化は避けられず,施工条件や環境条件によっては,短期間に劣化し長期の使用に耐えられないことが明らかになっています.本研究室では,コンクリート劣化メカニズムを解明するとともに,材料劣化が生じた構造物の力学性能を定量的に評価する手法,補修・補強する手法の開発を行っています.
教員
主な実験装置
繰り返し衝撃表面損傷装置
コンクリートに様々なレベルの衝撃力を繰り返し作用させて表面の損傷を調べることができます.

コンクリート擦過実験装置
コンクリート表面の擦過による損傷を調べる装置です.

主な研究テーマ
繰り返し衝撃によるコンクリートの表面の損傷
コンクリートが破壊に至らないような小さな衝撃力(水流に含まれる礫の衝突を想定)の繰り返し作用によってコンクリートの表面が削れていく現象の解明と保護対策に取り組んでいます.


鉄筋腐食と鉄筋コンクリートの耐久性
鉄筋コンクリートの劣化状態の検査手法,劣化対策,補修方法についての研究です.


スパイラルロープのひずみ挙動
スパイラルロープのひずみ挙動を明らかにして,これを用いた構造物の長寿命化を目指すための研究です.

