防衛大学校少林寺拳法部について
士官候補生の少林寺拳法
部長あいさつ
少林寺拳法部部長の齊藤文一です。歴史ある防衛大学校少林寺拳法部の部長としての重責に身が引き締まる思いです。少林寺拳法部の新たな歴史開く防大生拳士の活躍を全力で支援していきたいと思います。
防衛大学校少林寺拳法部は昭和40年(1965年)、故奥平正人先生(同年4月に第4大隊指導教官として着任)の指導のもと、少林寺拳法会として発足しました。その後、少林寺拳法同好会(昭和43年)を経て、昭和49年に少林寺拳法部に昇格し、今年(平成30年)で創立53年目を向えました。
発足時には7名程(防大10期生)の部員数でしたが、年を追うごとに部員数も増え、昭和50年代半ばには部員数100名を超える大所帯になりました。現在もなお60名を越える部員(拳士)が、厳しい訓練や勉学の合間を縫って稽古に励んでいます。防衛大学校ではその性質上、課外活動に対する制約も数多く存在するため、一般大学が出場する全国レベルの学生大会で好成績を上げるのは容易な事ではありません。しかし防大少林寺拳法部は、全日本学生少林寺拳法連盟の中で長い間トップクラスの成績を上げ続け、全国にその名を轟かせています。実際、少林寺拳法全日本学生大会9連覇を含む輝かしい記録を数多く残しております。その数があまりにも多いため、栄えあるトロフィーや優勝カップを展示・収納する場所に困る程です。
しかし、防衛大学校少林寺拳法部は、単に”勝つ”ことだけを目的とした集団ではありません。少林寺拳法の行動原理である「力愛不二」が意味する「力の伴わざる正義は無力なり、正義の伴わざる力は暴力なり」と言う言葉が示すように、争いを止め平和と福祉に貢献出来る人になるために必要な「力」、すなわち「本当の強さ」を身に付けることに主眼を置いています。愛のない力は暴力でしかないのです。「己を修め、己に克ち、人を生かして己も生きる」と言う、自分のため、世のため、人のためになる道徳的な道が、武道としての少林寺拳法と防大少林寺拳法部の目指すところです。
これらは正に防衛大学校の教育理念に合致するところと言えます。将来幹部自衛官になる防衛大学校生に求められるものは心身の強さばかりではありません。豊かで魅力的な人間性、そしてバランス感覚が良く、大局的に物事を見ることができる能力が求められます。これらは少林寺拳法開祖が求めていたリーダーとしての資質でしょう。
幹部自衛官はリーダーとして多くの人間を率いていかなければなりません。そのためには地位にふさわしい知識教養や広い視野に加え、気力、体力や立派な人格が備わっていなければならないでしょう。部下に対するいたわりや愛情も必要です。これら幹部自衛官に要求されるものは、全て防衛大学校と防大少林寺拳法部で養われると言っても過言ではありません。学生諸君が、防衛大学校少林寺拳法部の活動を通して、自衛隊のみならず日本の先頭に立つリーダーとして大きく成長することを期待します。
齊藤 文一
主将あいさつ
合掌
この度、防衛大学校少林寺拳法部第71期主将を務めます、久保田諒太郎です。
少林寺拳法は、拳禅一如・力愛不二の行であり、道場ではもちろんのこと、道場外の生活の場においても修行を積むことになります。前政権では、道場での修練はもとより、日常生活の中でも修練を積み、行動を習慣化する「習い性となる」という考えを大切にしてきました。私たち71期政権は、その思いを引き継ぎ、少林寺拳法の修練中も修練外においても自らを律し、自己確立を目指します。
そして、自己確立したうえで自分に誇りを持ち、部員が互いに誇れる存在となるという意味を込め本年度の運営方針を「誇り」と定めました。
この方針を実現するためには、自らの言動を常に振り返り、「自分は誇れる人間であるか」と問い続ける姿勢が不可欠です。日々思考を重ね、修練に励み、自己を高め続けることで、自らが誇れる人間へと成長していきます。
部員一人ひとりが、防衛大学校少林寺拳法部の一員であることを、校内外を問わず誇りに思えるように。そして将来、部隊勤務に就いた際にも、この少林寺拳法部での経験が心の支えとなるように。私たち71期以下一同は、その思いを胸に活動してまいります。
日頃より防衛大学校少林寺拳法部を応援してくださる皆様に、心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご支援、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
結手
久保田 諒太郎

