
Department of Humanities
学科長から君たちへのメッセージ
人間文化学科は、平成12年度に開設された、防衛大学校で一番新しい学科です。平成16年3月に本学科第1期生(防大48期)としてモンゴルからの留学生を含む28名(うち女性5名)が卒業し、今日までに8期183名(うち女性34名)の卒業生が巣立っていきました。現在、学科9期生(4年生:防大56期)として23名(うち女性3名)、学科10期生(3年生:防大57期)として23名(うち女性3名、カンボジア留学生1名)、学科11期生(2年生:防大58期)として28名(うち女性5名、カンボジア留学生1名)が本学科で学んでいます。
人間文化学科の教育目標は、学科名(Department of Humanities)が示しているように、 人間に対する深くて温かい洞察力を養い、日本および世界各地域の文化や歴史に関する幅広い知識・理解を持ち、かつ、実践的な語学力をもとに、自らの立場を文化的背景の異なる相手に理解させるための異文化コミュニケーション能力をもった学生を育てることです。それを言い換えれば、社会現象の背後にある精神的事象への深い洞察力と、国際化が進展する現代の社会情勢に的確に対応し得る主体的な判断力を備えた人材を育成するために、厳密な学術的方法に基づく人文科学的観点から人間の本質を追究し、日本及び世界各地域の文化に関する総合的な理解を実現することであると表現できます。
ところで、東北を中心に地震による深刻な被害と原子力発電所の事故が発生しました。今でも多くの被災者が、困難な生活を強いられています。今回の地震で被災された方々に対しては、心からお見舞い申し上げます。現在自衛隊は、10万人規模の災害派遣を行っていますが、人間文化学科の卒業生の中にもそれに参加し、災害救助のために一生懸命に働いている自衛官がいます。彼らの無事を心からお祈りします。
それでは、このような時期に学生として人文科学を学ぶ意義は、どこにあるのでしょうか。何か社会のために、すぐにでも行動したいと考えている人がいるかもしれません。確かにそれも意義ある行為の一つだと思われます。しかし、今学生としてきっちりとしたものを学び、実力を蓄えることも、正しい選択肢の一つです。毎日のように地震・津波・原発事故などに関して、マスコミを通じて様々な報道がなされています。それらの中には、私たちの不安を過度に煽るものなど正確でない情報も含まれています。情緒や感情に流されて冷静さを失う人々も、巷では多く見られます。このような状況下で学生にとって必要なこととして、まず、科学的に分析する能力を身につけることを挙げたいと思います。現場からの情報を自分自身の中で徹底的に消化し、吸収し、その緊張感を知識として学ぶ時に、合理的な思考力と科学的な分析力が求められるのです。人間文化学科では、歴史・文化論・コミュニケーション論・心理学・思想・哲学・地理・文化人類学などの多様な学問を学ぶことができます。どの学問でも結構ですので、その中の一つの学問の研究方法をきちんと身につければ、情報を収集し、分析し、批判し、その中で真に価値あるもののみを見分ける能力を身につけることができます。大学での教育の意味の一つは、ものごとを合理的に判断し、それに基づいて的確に行動できる人材を育成することにあります。このような事態において、人文科学的な教育は、現在の問題を近視眼的に見るのではなく、広い視点から大局的に考える志向性を養うのです。
防衛大学校の建学の精神の中に、「豊かな人間性の形成」というものがありますが、人間文化学科で展開されている人文諸科学は、その育成に最も役立つ学問の一つです。教養とは、ドイツ語ではBildungと言いますが、それは単に幅広い知識を多く持っているという意味だけではなく、人格形成という意味を持っています。学問を通じて、知的訓練を行うだけではなく、自己の人格を磨くことも、この学科の重要な教育方針の一つです。自分が学んだ学問が、その人の人間性を育てることが多いのです。
人間文化学科では、語学の授業が多く展開され、英語および第2外国語(中国語、韓語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、アラビア語)の at home な少人数制語学ゼミナールが開講されています。さらには、世界の各文化圏ごとに、地域文化論、歴史、地域思想論の講義を展開し、加えて普遍的な人間性に対する理解を深めるため、哲学や心理学の講義を開講しています。卒業生には、本学科で身につけた異文化コミュニケーション能力や人間理解力を生かし、明日の陸上・海上・航空3自衛隊を担う幹部自衛官として活躍するだけでなく、国際平和維持活動、各国大使館に派遣される防衛駐在官、諸外国との安全保障の対話、諸外国との信頼を醸成する業務をはじめ、戦史教育、心理幹部などの分野でもどんどん活躍することを期待しています。近年、自衛隊の国際平和協力活動が重要な任務となり、自衛隊が海外に派遣される機会が増しています。その指揮を担う幹部自衛官には、異文化理解に基づいて他国の人々と適切にコミュニケーションをとる能力が重視されています。その際には、語学力に加えて、人間の本質を理解し、幅広い教養に基づいて、人間やその社会のあり方を知る能力が必要です。そのためには、歴史、思想、文化、宗教について学ぶ方法を身につけることは、非常に大切だと私は思います。これらの分野は、人間の本質を最も深く理解できる重要な学問分野の一つです。
異文化社会に興味があるひと、外国語やその歴史が好きなひと、日本の文化や歴史にこだわるひと、人間が好きで人間について知りたいひと、人と人との関係、コミュニケーションに興味があるひと、そして日本のために世界で活躍したいひと、私たちはそういう君たちを待っています。
人間文化学科 全教官紹介
人間文化学科授業担当教官への学生突撃インタビュー特集
尾崎教官(アラビア語・イスラム文化) 水野教官(漢文学・陽明学)
田中(浩)教官(アメリカ文化・英語) 副田教官(日本近代文学)
永岑教官(ストレス管理論・心理学)
浜村教官(心理学)
平成20年卒業式
人間文化学科校外研修
横須賀歴史編纂事業・金沢文庫・大日本帝国憲法起草の地
大兵馬俑展
19年度2学年
開港資料館・神奈川県立歴史博物館
4学年 鎌倉
20年度3学年
鎌倉文学館と県立近代美術館
校外研修2
21年度2学年
憲政記念館と皇居
22年度2学年
神奈川県立歴史博物館と横浜開港資料館
22年度3学年
参議院
23年度2学年
大横須賀展・野島公園
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3学年
国立博物館
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異文化体験旅行
21年度ドイツ旅行
13年度台湾旅行記
14年度シンガポール・マレーシア旅行記
20年度フランス・オランダ・ドイツ旅行記1・2 20年度イタリア旅行
22年度ワシントン滞在記
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防衛大学校海外派遣学生
アメリカ空軍士官候補生会議
米国陸軍士官学校主催国際情勢会議
アメリカ陸軍主催国際情勢会議
ドイツ陸軍・海軍・空軍士官学校
講 演
ウィリアム・ナフ氏(MIT名誉教授)『国際交流と日本文学』
ブリジット・スティーガー氏(ウィーン大学助教授)『日本における眠りの文化』
「映画で考える」
「Psycho」 「Joy Luck Club」
***2011.9.1 更新*** ホームページへのご意見・ご質問をお寄せ下さい (ここをクリック)
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