教育理念

インターカルチュラルな状況で活躍できる人材を育成

 近年、国際平和協力活動などで自衛隊が海外に派遣される機会が増えています。また、わが国の平和と安定を確保するための多国間・二国間の防衛交流も、共同演習、技術支援、能力構築など行動を伴った協力へと発展しつつあります。そのような国際的な実務の最前線は、究極的には固有の文化的背景をもつ人と人とが接する場であります。それゆえ、そうしたインターカルチュラル(間文化的)な状況で活動する幹部自衛官には、各国・地域の文化的特性を理解した上で、文化の違いによる摩擦を回避し、効果的なコミュニケーションを遂行する能力が必要となります。なお近年、安全保障において重視されつつある、自然災害、環境問題、テロ、破綻国家など非伝統的脅威と呼ばれるものへの対処に際しても、言語はもとより歴史、地理、宗教、心理的ケアなどに関する人文科学的教養は不可欠となっています。

 人間文化学科は、以上のような現代の安全保障上の要請に応えるために、人文科学の諸分野ならびに語学の教育を通して、異文化理解と異文化コミュニケーション能力を涵養し、国際社会で活躍できる人材を育成することを目標としています。

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