学科長挨拶
人間文化学科のページにお越しいただき、ありがとうございます。
人間文化学科は、平成12年の開設以来、異文化理解と異文化コミュニケーション能力の涵養を学科理念として掲げてきました。
近年では情報や人、ものが国際的に動くなか、国家間や人と人の間の経済や文化をめぐる関係が一層拡大し、また深化しています。自衛隊が担うべき安全保障環境は、グローバルかつ複雑な課題に直面しています。異なる背景をもった人たちそれぞれの文化的特性に関心をもち、異文化を理解し、コミュニケーションを学ぶ本学科の役割は重要性を増しているのです。
本学科の教育は、人文科学の科目を基盤にし、歴史系、哲学・心理系、地理・文化系、言語・文学系の4つの分野に大別されています。そのなかに哲学、心理学、歴史学(アジア史、日本史、欧米史)、地理学、宗教文化、言語文化(文学、メディア、異文化コミュニケーション)、語学の7科目群があり、人間の本質を多様な角度から探求し、人間・社会・世界について認識を深めることを目指しています。
令和4年度からは新カリキュラムが導入されています。各分野の知見が相互補完的に作用しあうよう、必修・選択・演習科目を再配置し、英語による実践的なコミュニケーション力を修得するために3学年には英語研究という必修科目を新設し、外国語の文献講読にも力を入れています。
国内外で価値観の変化がスピードを増すなかで、幹部自衛官には、自身と他者を大切にしながら集団で力が発揮できるよう、多角的・多層的視点と柔軟な思考力に裏付けられた高度なコミュニケーション力が求められます。
人間文化学科では、主体的に考え、行動できる人材を育てられるよう取り組んでいます。教官一同、みなさんと共に人間文化学科で学ぶことを楽しみにしています。