教育方針

人文科学と語学という二本の柱

 人間文化学科では、学生が哲学、心理学、世界史、日本史、地理学、文化人類学、言語文化といった人文科学の諸分野を幅広く学び、日本や世界各地域の歴史、文化、宗教などについての基礎的教養、ならびに異文化理解の学問的手法を身に付けられるようなカリキュラムを編成しています。まず2 学年では、人文科学の学問分野それぞれについての概論の講義が展開されます。それを基礎にして、学生は2 学年後半から3 学年にかけて、自分が関心をもった分野を中心に、各分野の選択科目を履修します。とくに「〜研究」と名づけられた少人数ゼミは、それぞれの学問分野の方法に親しむことを主眼に置いており、学生は4 学年での卒業研究を視野に入れながら、履修科目を決定することになっています。4 学年ではこれまでの学習の集大成として卒業研究を執筆し、それを通じて各個別分野の研究方法、ならびに学術的論文の作成法やプレゼンテーション法などを習得します。

 なお上述の人文科学の教育と並んで、本学科の教育のもうひとつの柱が、異文化との接点となる外国語の授業です。本学科は英語と第二外国語を専門科目として展開しており、第二外国語に関しては、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、アラビア語、ポルトガル語の少人数制語学ゼミナールを開講しています。こうした外国語教育によって、学生には基礎的なコミュニケーション能力や外国語文献の読解力を身に付ける機会が与えられています。

 以上で述べたような、異文化理解の方法としての人文科学と異文化コミュニケーションの媒体となる外国語という二本の柱を有機的な連関へともたらすために、本学科ではとくに異文化交流に関係する専門科目、外国語科目を中心に国際交流プログラムを設定し、学生にその履修を推奨しています。また卒業研究でも、外国語資料を用いて異文化(自文化)を捉えるような研究が期待されています。

 人間文化学科は平成12 年に設立された、防大では一番新しい学科ですが、卒業生はすでに多くの者が国際平和協力活動や留学などによる海外派遣を経験し、また自衛隊内の各種機関で諸術科の教育に携わっています。さらに近年では、防大の研究科や他大学の大学院で、学術研究を深める卒業生も出るようになりました。学生には卒業後もさまざまな形で研究や教育に関わる機会があることを視野に入れ、本学科で資料収集の方法や人文科学の分析手法といった、今後の知的成長の基礎となる能力、スキルを獲得してもらいたいと考えています。

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