情報は私たちが利用可能な資源です.様々な手段や装置により入手した情報源となる信号を整理し,利用可能な情報のみを抽出して,使える情報として確定します.そうして得た情報は効率よく蓄積され,他の機器などと高速に交換され,また,組み合わされて作業を効率化させたりします.
情報工学科では,これら一連の情報収集から整理・蓄積,効率的な利用方法までの各処理を,様々な最新の技術や考え方を利用して研究しています.その際はコンピュータやセンサ,ネットワークといった最新の電子機器の機能をフル活用します.これらの機器はご存知のように日々進化していて,その設計思想や運用方法も変化を続けています.
情報工学科の教育では,こうした情報技術に関する最新の流れを追いつつも,その基盤となる普遍的な情報工学関連の知識や技術の習得をより重視しています.情報技術は目まぐるしく変わっていきますが,皆さんが情報工学科で身につけた知識や技術は決して無駄になることはありません.
ヒト・モノ・カネに関する資源が厳しく制限されている現代においては,情報をうまく利用することこそ,資源を有効に活用し,十分な能力を発揮させるための手段なのです.