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防衛大学校 情報工学科
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概要

     情報は私たちが利用可能な資源です.様々な手段や装置により入手した情報源となる信号を整理し,利用可能な情報のみを抽出して,使える情報として確定します.そうして得た情報は効率よく蓄積され,他の機器などと高速に交換され,また,組み合わされて作業を効率化させたりします.

     情報工学科では,これら一連の情報収集から整理・蓄積,効率的な利用方法までの各処理を,様々な最新の技術や考え方を利用して研究しています.その際はコンピュータやセンサ,ネットワークといった最新の電子機器の機能をフル活用します.これらの機器はご存知のように日々進化していて,その設計思想や運用方法も変化を続けています.

     情報工学科の教育では,こうした情報技術に関する最新の流れを追いつつも,その基盤となる普遍的な情報工学関連の知識や技術の習得をより重視しています.情報技術は目まぐるしく変わっていきますが,皆さんが情報工学科で身につけた知識や技術は決して無駄になることはありません.

    ヒト・モノ・カネに関する資源が厳しく制限されている現代においては,情報をうまく利用することこそ,資源を有効に活用し,十分な能力を発揮させるための手段なのです.


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学科長挨拶

     すべて科学は,真理の追究という使命感を原動力として研究を重ね,その成果として新技術開発などにより豊かな生活を実現してきた.それと同時に,以前には存在しなかった多くの弊害も生み出してきた.皮肉なものだが,自ら生み出した幾多の弊害を克服しようとするのも,また科学技術である.

     情報工学科の共通基盤とするIT技術もまた,現代社会に欠かすことのできない,そしてこれまでの生活スタイルを大きく変えてしまう影響力を持っている.このIT界の技術進歩により,教育現場に限定しても,あらゆる疑問にすぐ解決策を見いだせる技術や中高生ではペーパーレスのテキストなども提供できるようになった.また,ここ数年ではコロナ禍による必要に迫られてではあるが,オンラインで授業などができるようになったのもまたIT技術の成果である.しかし,現状では確定的な結論ではないが,この性急な進歩の弊害を叫ぶ声も少なくない.そして,この先に期待される技術開発こそ,真に情報工学科の担うべき使命であり,研究成果が俟たれるべき場であろう.

     防衛大学校情報工学科も令和元年に創立30年を迎えたが,創立当初に関わった教官達は「便利屋の養成学科ではない」と口癖のように言っていた.その基本理念に基づき,時代の流れに風化することのない諸分野…具体的には以下の6つの教育研究分野と数学教育室…において日々研究を重ね,学生教育に邁進している.

    • コンピュータ工学:計算機の回路や信号処理技術,コンピュータ言語の開発研究
    • ソフトウエア工学:情報の収集と分析,そこから必要不可欠な情報を提供する研究
    • サイバーセキュリティ:情報の合法的管理と秘匿性の確保および安全性の研究
    • 知能情報システム:IT機器が提供する利便性の分析と人間的知能の研究
    • 運用分析:社会の直面する数々な現実的問題に対し,最適な方策を与える研究
    • 情報数理:諸問題のモデル化と,その問題に対する解法やアルゴリズムの開発研究
    • 数学教育室:計算機を生み出す全ての理論的背景を支える研究


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学科パンフレット

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