
応用化学科は、防衛大学校設立当初からある学科です。自衛隊高級幹部として自衛隊の中枢および、海外の公的国際機関などでも活躍する卒業生を、数多く送り出してきました。当学科のカリキュラムは、学生が化学の基礎から応用まで、理論的な知識と実験的なスキルをバランスよく習得できるように、四つの教育研究分野(物質創成、物質解析、環境エネルギー、バイオサイエンス)で構築されています。その中で、無機化学、有機化学、物理化学、分析化学などの基礎的な授業は2-3年次に展開され、高分子化学、反応化学、燃料化学、火薬学、生物化学などの応用分野の授業は3-4年次に学ぶように配慮されています。4学年次では、上記四つの教育研究分野を構成する11の研究室のいずれかに配属されて、一年間、実験を主体にした卒業研究を行います。
応用化学科の学生には、安全保障に直結する技術の開発や新素材の創出、環境問題の解決に向けた取り組みを重視し、これらの分野での高度な専門知識を持つ人材になることを目指してもらいたい。当学科での学びを通じて、自らの専門性を生かし、国家と社会に貢献する人材として成長していただきたい。
応用化学科長 山田 雅巳