査読論文等の刊行

2025年(令和7年)10月14日

論文タイトル及び掲載誌                                                 ア 「内戦の和平交渉における仲介に関する研究の間隙―軍事戦略の概念構造を活用した先行研究の整理を通じて―」
  『日本交渉学会誌』第34巻1号(令和6年12月)、49-63頁
イ 「ガザ紛争における仲介の役割―2023年10月7日から11月23日までの交渉過程に焦点を当てて―」
  『防衛大学校紀要(社会科学分冊)』第130輯(令和7年3月)87-110頁

筆者      

統率・戦史教育室 准教授 小島雅之2等陸佐

ア 『日本交渉学会誌』第34巻1号

ア 『日本交渉学会誌』掲載論文
本論文は、内戦の和平交渉における仲介に関する先行研究のレビュー論文である。
本論文では、内戦の和平交渉における仲介に関する先行研究を、目的と手段の階層構造を【目標】―【方法】―【手段】の組み合わせとして捉える軍事戦略の概念構造を活用して整理する。そして、争点の不可分性認識という阻害要因の克服と関係する解決策の提案という仲介の役割に関し、研究上の間隙が生じていることを指摘している。











イ 『防衛大学校紀要(社会科学分冊)』掲載論文
本論文は、ガザにおける戦闘が未だ膠着状態に陥っていなかった2023年11月の段階で人質解放と戦闘一時休止に関する交渉が妥結した理由を、外部アクターによる仲介の役割という分析枠組みから説明するものである。
本論文では、ガザ上空において非武装の滞空型無人航空機を運用できる米国が「操作」と呼ばれる仲介の役割を担い、当事者双方が抱く先制攻撃への懸念を払拭して、交渉の合意を導いたことを指摘している。

 















 

イ 『防衛大学校紀要(社会科学分冊)』     第130輯

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

備 考
本件は、論文投稿時に部外意見発表手続きを実施済み。

 

 

 


2025年10月14日