防衛学教官によるペルー及びチリにおけるワークショップの実施について

 

防衛大学校グローバルセキュリティー兼防衛学教育学群教官である2等陸佐 浦上法久(博士)は2026(令和8)年9月1日から11日までの間、ペルー共和国及びチリ共和国に派遣され、PKO(国連平和維持活動)及びHA/DR(人道支援・災害救援)に関するワークショップを実施しました。

ペルーでは、9月3日(木)から4日(金)までの2日間、首都リマに所在するペルー平和維持活動訓練・教育センター(Centro de Entrenamiento y Capacitacion para Operaciones:CECOPAZ-PERU)においてワークショップを実施しました。また、チリでは、9月7日(月)から8日(火)までの2日間、首都サンティエゴに所在するチリ国防省傘下の安全保障シンクタンクであるANEPE(Academia Nacional de Estudios Politicos y Estrategicos)及びチリ平和維持活動センター(Centro Conjunto para Operaciones de Paz de Chile:CECOPAC)においてワークショップを実施しました。

ペルー及びチリは、ともに太平洋に面する南米の主要国であり、地域の平和と安定において重要な役割を担っています。ペルーは地震や洪水等の大規模自然災害への対応に加え、麻薬取引や越境犯罪への対処が重要な安全保障上の課題となっています。一方、チリは南米西岸に沿って約4,000kmに及ぶ海岸線と世界有数の広大な排他的経済水域(EEZ)を有する海洋国家であり、海洋安全保障及び災害対応能力の向上に継続して取り組んでいます。また、日本とチリは、太平洋を共有する海洋国家として、海上交通路の安全確保や海洋秩序の維持という共通の戦略的利益を有しています。

ワークショップでは、日本におけるPKO及びHA/DR分野の取組み、自衛隊の活動体験並びに防衛大学校における教育・研究成果について紹介するとともに、国際平和協力、災害対応及び安全保障上の諸課題について活発な討議を行いました。

今回の派遣は、防衛大学校が蓄積してきたPKO及びHA/DR分野における教育・研究成果を南米地域の軍事・安全保障関係者に発信するとともに、日本とペルー及びチリとの相互理解と信頼関係の強化に資する貴重な機会となりました。また、防衛大学校が日本の防衛協力及び防衛外交を知的側面から支援する役割を果たすとともに、太平洋地域の平和と安定に寄与する人的ネットワークの構築に貢献した点において意義ある取組みとなりました。

本派遣は、防衛大学校が有する教育研究の人的資源を国際社会に還元するとともに、日本と南米諸国との防衛協力の深化に寄与する取組みとなりました。今後も国際的な学術交流をはじめ、日本の防衛協力及び人的交流の発展に寄与してまいります。

 

CECOPAZ-PERUでのワークショップ開講式(2026.9.3)

ワークショップ景況(2026.9.4)

 

CECOPAZ長への防衛大学校メダルの贈呈(2026.9.4)

 

ANEPE(チリ)でのワークショップ開講式(2026.9.7)

 

ワークショップ景況(2026.9.7)

 

CECOPAC長との記念撮影(2026.9.8)

 

2026年10月27日